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#007.1/3の純情なおっさんの感情

【おっさんたちの往復書簡】
↑高校の友人とやってる往復書簡です。

※やってることに気づいてない人もいるみたいなので次回から最初にマガジンのリンクを貼るようにしようぜ。

デグ

往復書簡も3往復目やね、お互い忙しい中で続いてて嬉しいです。

返信ありがとう。ゴーギャンの絵素敵やね。あんまり知らんけど、本質的な感じがするよ。自分の支えになる言葉や絵を掲げたりしてるってのは、真面目なデグらしいなぁと思う。と同時に、やっぱりこの年になると自分で自分を鼓舞していくのも大事やなぁとも思った。俺も何か飾ろうかな(笑)。

さて、気分の切り替えの話。
俺が支えにしてるのは「考え方」かなぁ。
漫画「バガボンド」の一節にあるんだけど、武蔵が吉岡清十郎と向かい合ったとき、「最悪どうなる」って自問するんですよ。逡巡したのちに出した答えは「うむ、切られて死ぬだけだ」みたいな。割と何をするにしても頭に不安がよぎる性質なんだけど、こういう「人は生まれて死ぬ」みたいな「考え方」を想起することで、地に足をつけるようにしてるかな。

あとはそうだなぁ…。意識のフォーカスを変えるのはよくやるかな。体感覚にフォーカスを移すと、ネガティブな感情の波が比較的穏やかになるので(呼吸の状態にフォーカスするとか、丹田の位置を意識するとか、視界の端っこを意識して全体的に見る、とかとか)。
詳しくは知らないけど、瞑想の手法にもそういうのあるらしい。「体感覚」ってのは「今」にあって、不安ってのは「過去」や「未来」に存在する、と。なので「今」に在り続けることで、不安を感じることがなくなる、みたいな仕組みらしいわ。
そういう意味でいくと「合気道」は完全に自分をリセットするためにやってるね。相手との間合い、位置、力の関係の中で、自分の正しい位置や体の使い方にフォーカスするのよ。それを続けているうちに不安や悩みのスペースが脳内から消えていく、そんな感じですわ。

でも、やっぱりときどきは制御が難しくなることもあるよね。自分でコントロールできる範囲や、逆にまったくできない範囲の人間関係なら気にならないのだけど、家族(妻や子)は自分に近い分、思い通りにならないとイラっと来ることも(たまにだよ、たまに)。思うに、拠り所にしている分よりシビアに感情が発露してしまうんだろうな、と。

デグはどう?奥さんや子どもと仲良くやってる?家族を大切にしているデグだからこその夫婦円満の秘訣とか、子どもとのコミュニケーションで気を付けていることとか、そのヘンの話を聞いてみたいです(プライベートなことなので答えられる範囲で大丈夫よ)。

ではでは、返信待ってるで。


ミョウガヤノブヒサ

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