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モースゴー先史博物館に行ってきたよ@デンマークMoesgaard Museum

デンマークのMoesgaard Museumに行ってきたよ。

Moesgaard Museumはデンマーク王国のユトランド半島、首都コペンハーゲンから電車で約3時間ほどのオーフス市(Aarhus)にある考古学や民俗学が専門の博物館です。

こちらが建物外観。
博物館の屋根部分も緑で覆われており歩くことができます。
雪が降るとソリやスキーもできるとか。

この一瞬だけ晴れた。デンマークは風が強く天気が変わりやすい。


Moesgaard Museumは世界中から集められた約 50,000 点の工芸品が保管されている博物館です。博物館ではデンマークの古代からの考古学的発見の物品がいくつか展示されています。
今回は、世界で最も保存状態の良い状態で湿原から発見された鉄器時代の遺体である『グラウバルマン』を見たく行ってきました。


全体はうちっぱなしのコンクリート造。
エントランス下にある、服やバッグを保管するロッカーに荷物を置いてチケット売り場へ。
大人1人:185DKK(3700円ぐらい)でチケットを入手し入場。

エリアは大きくは地上階(1階)、2階、地下階の3つのエリアに分かれています。
それぞれ、

地下階:常設展示
地上階:常設展示+特別展示
2階:特別展示

のようでした。
2階の特別展示は準備中で入れず。
まずは地上階の特別展から。

古代エジプト文明

古代エジプト文明についての企画展。
こちらのブースでは、映像と音声で歴史が知れます。
座席の背もたれに片耳ヘッドホンが設置されていて、ひとつについて4人で音声を聞けます。
またボタンでDenmark後と英語が切り替えられる優れもの。
英語があって助かります。

その他にも石碑や道具などが展示されていました。

その後は地階へ。
行く途中の階段では人の進化の流れがわかる展示。

地上階にこれらを覗けるスコープがあるのですが、この展示を覗くとアニメーションが始まる設計になっていて面白いものでした。


リアルすぎて怖い

別の部屋ではオーロラの映像や、グリーンランドの歴史展示が。

ずーっとオーロラの部屋

常設展ではデンマークでの石器時代(Stone era)から。
どのように紀元前の天候が変わってきたか、大陸と海の割合が変わってきたかを映像と解説で教えてくれます。

リアルな弓使い。

-4000年ぐらいでデンマークやスカンジナビア半島の形がでてきた。

模型もかっこいい。
その当時の暮らし。
牛とともに生活。農耕民族へ。

Romaのエンブレム。

これが噂のグラウバレマン。

Grauballe Man

デンマークのユトランド半島中央部にあるネーベルガード湿原で1952年に見つかったデンマークの先史時代の最も壮観な発見の1つである「グラウバレ原人」。

どれくらい保存の良い遺体かというと、
男は裸で埋葬され、鉄器時代の泥炭の中でうつ伏せに埋葬されていた。
はっきりとした顔の特徴、滑らかな肌、赤い髪の衝撃、そして頬には生後2週間の髭の無精ひげさえあったそうです。

当時の技術で念入りに調査され保管されてきました。
オーフスの先史博物館に一時的に展示されたとき、何千人もの人々が見に来ました。科学者たちは遺体の調査に熱心でグラウバレマンが1955年に一般に公開される前に集中的な調査プログラムを実行したそうです。
当時の検査道具なども公開されていました。
研究として進めるにしても保存状況はとても重要です。
保存の案としてはフェノール液への含侵、パラフィン、ホルムアルデヒドなどが検討されましたが、最終的にはオーク材の樹皮と水に含侵させる、なめしのような加工が施され現在公開されているそうです。

さてその他にも面白いものがいろいろと。

鎖帷子

くさりかたびら。
ドラクエでおなじみですね。
重いです。
この重い鎧を着て重い鉄の剣を片手でブンブンと振り回す。
そんな姿が想像できない。

細部まで精巧につくられている。
これを一つ一つ組み合わせるのも相当大変。
でも「切られる」には強いが、「刺される」には弱そう。

そしてこの人。


中世のペスト医師がかぶっていたとされるペストマスク。
からくりサーカスやベルセルク、チェンソーマンにFateなど漫画やアニメに様々な場面で出てくるマスクです。
ヨーロッパの歴史を紐解くときに必ず通る道です。

頭蓋骨とそこから想像される頭部を公開
館内地図
カフェテリアは大盛況。
外で飲食も可能です。
天気はよい。(風は強い。)

デンマークの歴史を知ることができるとても良い旅でした。
それでは今日も良い一日を。


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