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「いつでも飲める」日本酒の再現性の高さに価値がある理由

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は“日本酒の再現性”についてご紹介していきます。
 
このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。

日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。

ただ飲むだけでもお酒は美味しいですが、少し知識をいれるだけで普段飲む日本酒が更に美味しく、楽しくなりますよ!

味の変わらないお酒を飲む意味とは

今回のゆるゆる日本酒教室は、日本酒の再現性についてです。
コロナ禍の生活にも慣れてきた今日この頃。
外でお酒を飲む機会が徐々に増えてきていますでしょうか。やはりお店でいろいろな種類を楽しめるのは良いものです。家飲みでいろいろな銘柄に触れるのは限界がありますからね。

知らない日本酒を経験して新たな発見をするのはもちろん楽しいのですが、僕はお店のメニューにとある日本酒があると、毎回必ず飲んでいます。それは高知県の司牡丹・船中八策

比較的メジャーな日本酒で、入手難易度もそれほど高くありません。味が特別変わっているわけでもないですし、正直いつでも飲めます。だからこそ、何度も飲んでいます。
それは「いつでも同じお酒、味を飲める」という状況が、とても幸せなことだと思っているからです。

今回は「いつでも同じ日本酒が飲めること」「同じお酒を何度も飲むことの意味」についてお話しします!

いつでも飲める日本酒は、再現性が高い通年商品

いつでも同じ日本酒が飲めることを、「日本酒の再現性」と呼んでいます。
以前の記事でも少し触れましたが、いつでも飲める、というのはいわゆる通年商品であることが多いですね。

それだけ安定して供給ができ、かつ、蔵を代表する味であるということ。その分、味の変化に敏感です。酒飲み、酒好きはお酒の前では正直者なのです。

日本酒の再現性の価値は、変わらない味わい

もし味が変わったとなれば、長年のファンでもあっという間に手のひらを返したりします。

日本酒は製造過程において、人の手が入る部分が非常に多いことに加え、見えない微生物による影響も大きいです。ですので、些細なことでも味が変わってしまう可能性があります。

その可能性を乗り越えて、いつも同じ味をつくり出せるということは、その蔵の技術力の賜物。もちろん保存状態や流通過程、提供方法などにも左右されますが、そもそものお酒の品質が確保されていなければ、「いつも同じ味」は成立しないのです。

時代にあわせて日本酒の味わいは変化していますが、定番品には変わらないことに価値がありますね。同じお酒を何度も飲んでいると、ほかの日本酒の飲むときの味わいの基準にもなります。「これはあのお酒より甘いな」と味わいの違いが掴みやすくなります。そうするとテイスティングもしやすいです。そのときの自分の感情、体調、経験によって、印象がまた変わるかもしれません。自分の中のバロメーターになるわけですね。

日本酒の再現性は、他の人との味わいの共有につながる

そして、入手できる方法が多く、出会う確率が高いことは、他の人にも味わいを共有しやすいということ。自分が何度も飲んでいるからこそ、味も伝えやすいですしね。自分のお酒の経験を他の人にも共有することも、楽しみ方のひとつになります。

限定の日本酒はたくさんありますが、それだけ他の人と同じ経験をするには難易度があがってしまいますからね。「味」「機会」「経験」の再現性の高い日本酒、ぜひみなさんも見つけてみてください!
それでは今回はここまで。ではでは!

日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』

日本酒コミュニティ「酒小町」

酒小町』ではこのような形で、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。

今回コラムを書いてくれた社会福祉士×日本酒学講師のダイゴさんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。

お酒やお酒の場が好きな人が、お酒を楽しんだり、一緒に飲みに行ったり、酒蔵さんとプロジェクトをしたりする日本酒メディア&コミュニティ『酒小町』。

お酒を楽しみながらお酒好きの友達を増やしたい方、美味しいお店・お酒の情報を知りたい方、日本酒のイベントに参加してみたい、携わってみたい方、日本酒にちょっと挑戦してみたい方。気軽に交流できるサードプレイスがほしい方。そんな居場所が『酒小町』です。

https://community.camp-fire.jp/projects/view/312511

『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集時にお知らせをするLINEアカウントがあるので、よかったら登録をお願いします。初月は無料なので、ぜひ遊びにきてくれたら嬉しいです。

酒小町制作メンバー

執筆:ダイゴ|社会福祉士×唎酒師・日本酒学講師=Sake Social Worker(note
編集:naoko(Twitter

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