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【日本酒初心者必見!】ラベルから得られる情報で酒の味が分かる

日本酒のラベルとは?

日本酒の表と裏にはラベルが貼られています。

ここには酒類業組合法によって記載を義務付けされている内容が記載されています。

必ず記載しなければいけないことが下記になります。

1.原材料
2.製造時期
3.保存や飲用上の注意事項
4.輸入品の場合は原産国名
5.外国産清酒を使用した場合はその原産国と使用割合
6.製造者の氏名又は名称
7.製造上の所在地
8.容器の容量
9.『清酒』又は『日本酒』表記
10.アルコール分
11.発泡性があるものはその旨を記載
12.特定名称酒の場合は任意で記載
13.他、特定名称、精米歩合、任意で米の品種など

これだけの情報量がラベルには記載されているんです。

次はこの中のどれを見れば味が分かるのか説明していきたいと思います。


①特定名称

まず、大きな手がかりとなるのが『特定名称酒』であるか否かです。

特定名称酒とは原料と精米歩合(玄米の削り具合)で決まりますが、その2つは味と密接に関係しています。

例えば、『純米酒系』は米の味がしっかりとした濃厚な酒であることが多いです。純米酒は醸造アルコールを一切使用していないためそのような味わいになるんです。

逆に、『吟醸酒系』はさっぱりとした味わいのものが多いです。吟醸酒は醸造アルコールを加えるためそのような味わいになります。


②精米歩合

精米歩合とは白米のその玄米に対する重量の割合を表します。簡単にいうと玄米の削り具合を数値で表したものです。

例えば、精米歩合の低い(よく削った)米で作った酒ほどスッキリとした味わいになります。

逆に、精米歩合の高い(あまり削らなかった)米で作った酒は、米の味がしっかりとした濃い味わいのものが多いです。

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引用元:「SAKETIMES」「精米歩合」で日本酒の味わいはどう変わる?


③米の品種

私たちが一般的に食べておいしい米(コシヒカリやあきたこまち等)と酒造りに向く米は異なると言われています。

ちなみに、酒造りに使用される米は『酒米』と呼ばれ、酒米の種類によって出来上がる酒の味も違ってきます。

酒米で一番有名なのが、おそらく「山田錦」です。他にも「五百万石」「雄町」などがあります。

それぞれ、「山田錦」で作られた酒は香味がよく、「五百万石」は淡麗、「雄町」は濃醇になりやすいです。

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引用元:「SAKETIMES」日本酒の酒造好適米とは?


④造り

日本酒の製造方法のことです。

火入れの有無、ろ過の有無、酵母の仕込み方、発酵方法などによって味に特徴が出ます。


⑤その他

これは、記載は任意なのですが、裏ラベルに記載のある指標になります。

日本酒の味(辛口度、甘口度、酸度)を数値で表しているものです。

下記の数値を参考にしてみてください。


日本酒度

+6.0以上:大辛口
+3.5〜+5.9:辛口
+1.5~+3.4:やや辛口
-1.4〜+1.4:普通
-1.5~-3.4:やや甘口
-3.5~-5.9:甘口
-6.0以上:大甘口


酸度

日本酒の酸味や旨味を示す数値です。

1.7以上:濃厚辛口寄り
1.4〜1.6:普通
1.3以上:淡麗甘口寄り

「酸=酸っぱい」みたいなイメージがありますが、
ここでいう酸とは「酸=キレ」になります。



まとめ

今回は〜【日本酒初心者必見!】ラベルから得られる情報で酒の味が分かる〜という内容をまとめてみました。

ラベルから味を想像出来るほどの情報量が記載してあります。

ここの読み方を知るだけで、普段見ていたラベルの見方が変わると思います。

是非、参考にして見てください!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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