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【韓国ドラマ感想】被告人/피고인

非常に面白かったので、個人的な感想を書き留めておく。

あと、今回からこう言った記事にはその作品のおすすめ度最大星五つで表記するのを追加してみる事にした。
まあ何かしらの目安になってくれると嬉しい。


※以下ネタバレあり。



おすすめ度 ☆☆☆☆☆

マジで面白かった、全力でお勧め出来る。

本作はサスペンス系で、その中でも「最初から犯人が分かっている」タイプのサスペンスだ。
なので基本的には主人公と犯人の攻防が繰り返されるのだが、本当に最後までハラハラドキドキの緊張感がある。
「ここで○○出来たら話が終わるからどうせ出来ないんだろ」と思いつつも、そこで飽きさせない展開・演出・演技が見事だった。

また、本作は本当に綺麗なハッピーエンドなので見終えた時の消化不良感もない。
いや本当にハッピーエンドのお手本と言っても過言ではない終わり方だった。
物語を進める上での致し方ない犠牲と、その犠牲の制作者がきちんと制裁を受け、主人公達は新たな人生へと歩んでいく。
御手洗家炎上するで見たかったきちんとした大団円がこのドラマにはあった。
そうだよこれだよ!大団円ってこうなんだよ!
悪はちゃんと制裁されろ!!!

そして登場人物の設定も良い塩梅で非常に良かった。
最初は完璧主義である種潔癖な部分のあったジョンウが、記憶を失くし取り戻し、少しずつ成長していく様は拍手を送りたいレベル。
同じ刑務所の房にいた囚人達と手を組み始めた時はもうめちゃくちゃテンション上がった。
くるだろうとは思っていた展開でもジョンウの成長と、絶対にミノを許さない姿勢が感動させてくれる。

その中でも個人的には、ジョンウが一話目で逮捕したマフィア幹部のチョルシクと手を組む事になる展開がかなり好きだ。
ミノの手下であるソクに今までの事を吐かせる時、ソクを殴るだけでなく、首から下を地面に埋めてはトラックのラジコンを顔にぶつけていたシーンが「そうだこいつカタギじゃなかったわ」と思わせてくれるのでかなりのお気に入り。
トラックのラジコンも、自分達がソクにトラックで追いかけられた事への意趣返しで好き。
あとジョンウ以上に血の気が多く、「ぶっ殺してやる!」とマフィア全開ムーブを結構してくれるのも好き。

そして本作の敵であるミノは双子で、もちろん兄のソノも弟のミノも同じ俳優が演じているのだが、ミノになった時はソノの時の雰囲気が全然ないのも素晴らしいなと思う。
一話目では顔の似た別人が演じているのかと思った。
ソノの時は確かに知的で優秀さがあるのに、ミノになると途端に「顔が同じなだけのクソ」になるのが良い。

また、全編通してミノはもちろんクソなのだが、ヨニへの愛だけは本物だったのが個人的には良い塩梅の設定だと思った。
正直見ている最中に何度も「こいつ嫁も殺すだろ」と思ったシーンはあったし、そう思わせる演出が盛り込まれていた。
しかし蓋を開けてみると本当にヨニの事は愛していて、父親に逆らえず一度は別れを余儀なくされた事を後悔しているし、ヨニが自分の父親や会社に復讐をしていると知っていても「復讐は済んだか?もうこの会社には俺しかいない」と言えるのが本当にエモかった。
その上でヨニに「息子を犯罪者の子にしたくない」とミノを見捨てる選択を最後の最後でさせる展開はもう全私が泣いた。

ちなみに今作の諸悪の根源はミノの父親である。
大体あいつが悪い。
あのハゲーーー!!!
ろくでもないハゲーーー!!!


余談だがソンギュがジョンウに色々と教えてくれる事をゲーム脳の私は「進行役か」と思っていたが、サスペンス脳の祖母は「この男は敵」とすぐに見抜いていた。
もっとサスペンス脳を鍛えねば。


・総評
マジでお勧め。
今まで見てきた韓国のドラマで一番好きかもしれない。
ストーリー・登場人物・演出・俳優の演技、全てにおいて最高だった。
合間合間にちょっとしたギャグシーンも挟んでくれているので、息抜きしながら楽しめる。

サスペンスと言う特性上、殺人シーン等が出てくるが普通にサスペンスドラマの範囲内なのでグロくはない安心設計だ。
途中で「ジョンウが何をしたって言うんだ!」と思うかもしれないが、最後まで見ればしっかりと大団円してくれるので見終えた時の達成感もある。
ハッピーエンドが好きな人も安心して見てほしい。

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