見出し画像

センチメンタルミッドナイト

煙草は嫌い。だって君を思い出すから。
君が吸ってた煙草の銘柄、未だに忘れられないでいる。
副流煙ごと飲み込んで、キスした夜が甦る。

赤い口紅、白い煙、夜景に溶ける後ろ姿。
またね、なんて。笑って嘘を吐いてみる。

暗闇に染まるベランダ、君が忘れてった煙草を咥えて、見よう見まねで火をつけてみる。

思わず咳き込む、なんてことないセンチメンタルミッドナイト。


この記事が参加している募集

スキしてみて

いつも応援ありがとうございます! 頂いたお代は、公演のための制作費や、活動費、そして私が生きていくための生活費となります!! ぜひ、サポートよろしくお願い致します!