月と、桜吹雪と。
日々の記録をはじめてから、結構な時間が過ぎた。
取り留めのない日々だけれど、それでも愛おしくて大切な時間だということを気づかせてくれる。
はじめた頃は秋だったのに、今はもう冬も終わり春も半ばである。
最近はしばらく忙しない日々が続いて、家に篭っていることが多かったのだけれど、諸々ひと段落がつきそうだし、春の穏やかな日差しが心地よいうちに、花見なんかにも出かけたいと思っている。
ふと、故郷の桜を思い出した。
うちの地元は一年中桜が咲き続ける。
気候に関係なく、一年中だ。
万年桜と呼ばれ、桜を通りはいつも桜吹雪が舞い散っている。
普通の桜がほんの僅かしか咲いていないことを知ったのは、こちらに出てきてからだ。
柔らかな蕾をつけ、咲いたかと思うとあっという間に散ってしまう。
なんとも悲しくて儚げだ。
けれども自分は、散ってしまうから、すぐに見れなくなってしまうからこんなにも美しいのだと思った。
部屋の窓を開けて夜空を眺める。
月と、桜吹雪と。
夜更かしするには丁度いい季節だ。
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