ビタミン剤まで摂って働く意味
今年の4月に他部署から入ってきた先輩。
何がスゴイって、もの凄く働く。
まず定時の30分前には会社に到着。
毎朝のお店の周りの掃除を欠かさない。
職場内ではそれなりの地位なのに、書類を綴じたり、率先して窓口で接客したり、下っ端の仕事もやる。
まるで私の仕事が無くなるほどの勢いだ。
そして退社時間も遅い。
私は毎日ほぼ定時に帰らせてもらっているが、どうやら先輩はかなりの時間、残って仕事をしているようだ。
まったく、とても私には出来ないほどの仕事量。
バイタリティが凄い。
そんな先輩に、「何故早く帰らないのですか?(明日できる仕事なのに)」と失礼ながら聞いたことがある。
すると「帰ったって何もやることないしね」とバッサリ。
まさに仕事のために生まれてきたような人だ。
頭が上がらない。
そんな先輩、あとから知ったことだが、市販のビタミン剤を摂って身体にムチ打ちながら働いているらしい。
ビタミン剤やサプリ。
昔じゃおそらくビタミン剤なんてものはなかっただろうし、それを摂らなければならないということは、仕事のために身体へダメージが溜まっているということだ。
仕事が生きがいで楽しい人なら、それを行うためにドーピングすることはわかる。
でも「パンのための仕事」「ライスワーク」いわゆる衣食住のために働いている人は、プライベートのために働いている。
カンフル剤を使ってまで、体に負担を強いながら働くのは本末転倒ではないか。
かくいう私はエナジードリンクは休みの日に飲むようにしている。
それは全力で休日を楽しむために。
以前「夜、ぐっすり眠るためにコーヒーを夕方に飲まなくなった」という記事を書いたことがある。
しかし最近じゃ仕事帰りのコーヒーを解禁している。
理由は、帰宅すると仕事の疲れでソファに横になって爆睡していまい、平日の夜の自由時間を楽しめなくなってしまっていたからだ。
ワークライフバランスという言葉があるけど、私はその言葉自体、資本主義の罠だと思う。
「ワーク」と「ライフ」を同じ立場として扱っていることがそもそもおかしいではないか。
1人1人の大切な人生。
文字通り全ては「ライフ」のために。
最近、生きるために働かなければならない現実に改めて絶望したりする。
「お前は何を言ってるんだ」「ただの甘えだ」というのも百も承知。
でも限りある自分の人生だ。
本当に自分のやりたいことをやりたい。
そんなことを考えると、「もっとしっかり考えながら就活するべきだった」とか結局過去を後悔するスパイラル。
何の解決にもならないけど、そういうことに時々頭を巡らせること自体、働くことへのささやかな抵抗のことのように思う。
・・・以上、仕事嫌いな私の戯言でした。。
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