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DAZNへの要望を5つ書いてみた



はじめに

昨年3月にnoteを始めて、すぐに「DAZN改善要望書」という記事を書いたが、改めて今後のDAZNについて思うところを書いてみたい。

JリーグとDAZNが放映権契約を2033年まで延長した。
J3が契約対象から外れることや解約の煩雑さ、某クラブの告発めいたことなどもありDAZNの評判は駄々下がりしている印象だ。

さらに、
個人的には契約満了前にDAZNが日本から撤退する可能性は十分あり得ると考えている。
そうなるとJリーグの放映権は宙に浮き、Jクラブの経営にも破滅的な影響を及ぼすだろう。

とはいえ、現状のJリーグにこれほどの放映権料を支払えるのはDAZNしかなく、‘ステルス値下げ’などと揶揄されても、もはやJリーグとDAZNは共犯関係を続けていくという選択肢しかないと思う。

サッカーコンテンツが様々なプラットフォームに散らばったことで、日本のサッカーファンからすると財布と相談しながら選択肢を考えなければならない。
もちろん何処かに一本化されるのが最も理想的な形だが、そんなことは期待できないだろう。

だから、Jリーグガチ勢としてDAZNに今後取り組んでもらいたいアイデアなどの要望を書いていきたい。

これ以上の値上げは、もう…ちょっと…無理なんで…


1.   ユーザーfirstの動画仕様改善

以前の記事にも書いたが、倍速再生の実装はどう考えても必須だと思う。
JリーグがTikTokと連携を図る中、サッカーというコンテンツのショート動画化が進んでいくことが予測される。若年層のユーザーを獲得したいのであれば、見逃し配信の倍速再生は絶対に求められる条件だと思う。


2.   新料金プランの提案

DAZNは今後アジアカップ、五輪アジア予選、W杯最終予選など日本代表関連のコンテンツの配信が決まっている。
Jリーグに興味はないが「日本代表の試合は観たい」という、かなりデカい顧客層をどうやってDAZNに誘客できるかは重要である。

しかし、月額3700円という金額を「にわか層」が支払うとは思えない。
2次予選のシリア戦を多くの人が違法視聴していた現実を考えると、「結局ネットで探せば観れるでしょ?」と考えている人を誘客するのは難易度が高いと思う。

スポーツ別などの料金プランを作るべきという意見もネットに散見されるが、その方法論では新規顧客の獲得は難しいと思う。現在の会員が値段の安いプランに移行するだけで、むしろ収益は下がる結論しか待っていないと思う。

新規顧客獲得のために必要なのは、お得感を感じられるかどうかだと思う。

現在、私は年間視聴パスを使用しているので、年額27000円(月額2250円)になる。
では、年間でDAZNをどの程度利用しているのかをザックリ考えると、
42本  大分トリニータの試合
40本  大分以外のJリーグの試合
70本  欧州サッカーの試合
50本  FT、FFなどのオリジナル番組
と、サッカー以外は観ないので合計で200本くらい。
これを年額で割ると大体1コンテンツ135円程度で観ていることになる。

個人的には許容範囲のコスパだと感じている。
月額1700円だった頃を考えると、どうしても足元見られてガンガン値上げされているように思ってしまうが、現実問題として1コンテンツ135円は妥当なコスパかなと感じている。

新規顧客に対するアプローチとしては、この考え方が有用なのではないだろうか?
つまり「1コンテンツ〇円で視聴できる」というアピールをするべきだと思う。

以下に、勝手にDAZNの新料金プランを考えてみた。

勝手に考案したDAZN新料金プラン

1コンテンツ50円のDAZN1st
1コンテンツ100円のDAZN2nd
1コンテンツ150円のDAZN3rd
の3プランを用意して、許容範囲と思える価格に設定することで、違法視聴に流れる客層を獲得できる可能性が上がると思う。
使用可能な期間を4か月などに設定することで、日本代表の試合など見たいコンテンツがあれば、料金プランのステップアップを促すこともできる。

ライトユーザーに訴求するためには価格勝負に出るしかないと思うのでチャレンジする価値はあると思うのだが。


3.「DAZNめし」の開発・販売

今後サッカーコンテンツがDAZNに一本化されることは無いと思うので、正直動画コンテンツの充実という方向性だけで収益性向上を図るのは難しいと思う。
これからは動画配信以外の方法で収益性向上のために新規事業を起こす必要がある。

日本のスタグルは世界でも話題になるほど充実している。
人気のスタグルを長期保存できるように加工して、「DAZNめし」として通信販売で販売すれば人気が出ると思うのだがどうだろう?
JリーグやJクラブが商品化の選定をすると、色々と難しい対応に迫られることもあるかもしれないが、DAZNが選定した場合は、それほど大きな問題は起きないと思う。

アウェー戦に合わせて注文して、遠征できない人は家でDAZNめしを食べながらの観戦は最高だと思う。サッカー好きじゃなくても味は間違いないのだから贈答用詰め合わせ商品としても普通に人気が出ると思うのだが…

当たれば大きい事業になる可能性があるので、一度試しでやってみて欲しい。
個人的には絶対買うけどな、「DAZNめし」


4.パブリックビューイング(PV)の企画・実施

今のところアジアカップはGLイラク戦1試合と決勝トーナメント以降の日本戦はテレビ朝日でも放送されるようだが、地上波の無料放送ではこれ以上日本サッカーが盛り上がっていくのは厳しいと感じている。

DAZNとしては2次放映権料を得るためにテレビ局に売らざるを得ないのだろうが、結局はそのことがDAZNに誘客できない原因にもなっている。

であれば、シネコンと組んで全国の映画館でPVイベントを仕掛ければ良いと思う。むしろTVで観れないのであればPVイベントの方が収益性に繋がる事業に拡大する可能性はあると思う。

アジアカップの決勝は2月11日(10日24:00)だが、決勝トーナメント以降に日本代表が勝ち進んだなら是非実行して欲しい。
基本的に売上を映画館と折半するだけなので、販促宣伝費以外はそれほど初期経費も掛からないし、決勝戦であれば宣伝しなくても勝手に盛り上がると思う。
空調設備が整っている場所で、防音完璧で大声で応援しても問題ないのだから、DAZNに加入していても映画館で観たいという人は多いはずだ。
まぁ、決勝トーナメント以降は深夜K.O.なのが問題だろうけど…

JFAはTVで無料視聴できる環境が大事だと考えているようだが、個人的にはサッカーが盛り上がっているという社会的な空気を作り出すためには、多くの人が集まって盛り上がっているPVイベントを開催する方が有効だと思っている。

日本代表の試合であれば映画館以上の小屋でも集客が見込めると思うので、積極的にPVイベントを仕掛けて欲しいと思う。

残念ながら2/10の東京ドームはTaylor Swift来日公演が行われるが、
アジアカップ決勝が日本代表戦で、東京ドームPVイベントとして3万人集客出来たら、テレビ朝日で無料視聴できるよりよっぽど盛り上がって話題になると思うけどね。

さらにPVイベントが定着していけば、Jサポでアウェー遠征に行けない人達に対して、週末に地元の映画館でアウェー戦のPVイベントを実施して集客が見込めるようになるかもしれない。
サプスク以外での定期収益の獲得が目指せるし、サポーターとしても大画面で声を出して試合が観れる環境は有り難いと思う。

問題は料金設定だろうが、DAZN会員にはPVイベント割引は欲しいところ。


5.スポネタ-1GPの開催

これは、もう完全に個人的な要望だが、スポーツと笑いを融合した企画が観たい。
スポーツを題材としたネタであれば、漫才・コント・ピンネタなんでも有りで、スポーツネタのNo.1を決める大会を開催して欲しい。
野球ネタって結構見るけどサッカーネタってあんまり見ないんだよね。

スポーツコンテンツにこだわっているDAZNだからこそ可能な企画だと思う。

妄想で作成したウソ企画書「スポネター1GP」

DAZNでは当然LIVE・見逃し配信で観れるようにして、お笑い好きには配信チケットを販売する。
毎年1回開催する新たなお笑い賞レースになれば最高だけど。

「 えー、林業研修4日目、お疲れ様です。
  ここまでの3日間は座学で学んでもらいましたが、
  今日からは実地研修ということで、実際に木を伐っていただきます。
  チェーンソーも使いますし、木も倒れてきます。
  命の危険が伴う作業なので、集中して真剣に取り組んでください。

  ちなみに、
  今日皆さんに作業していただく、この山から伐り出された木材は、
  ぜーんぶ、モルックになります。 」

っていう、有りネタ全部フリに使ってるネタ見たいけどな…


最後に

とりあえず5つほど要望を書かせてもらいましたが、
結局言いたいことは、
値上げしないでね、ってこと。
Jリーグから撤退しないでね、ってこと。

Jリーグガチ勢にとってJリーグの試合はライフラインなんです。
搾取しているようにしか見えないような商売は止めましょうよ。

サブスクサービス以外で、収益を見込める事業を立ち上げてください。
外資のやり方押し付けるんじゃなくて、日本に合わせてローカライズしてくださいよ。

課金してもいいな、と思える事業を考えてくださいよ。
協力できるところは協力するんで。

どうか宜しくおねしゃす。



(文中敬称略)


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