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【マンガ感想文2】都知事選の前に政治について学ぶ「クニミツの政」「加治隆介の議」

2020年7月5日は東京都知事選挙である。

都民の方は必ず投票にいきましょう。投票率を下げるほど都知事は国民のことをぞんざいに扱います。とはいえ政治とは難しいもので誰に選ぶべきか悩むものです。そもそも政治って何?って人も少なくないのではないでしょうか?

今回は政治について学ぶことができる漫画を二つ紹介します。クニミツの政と加治隆介の議である。前者は少年マガジンで連載していただけあって、割と読みやすい。後者は青年誌に連載されあったので、内容も現実的で人間的で結構難しい。

クニミツの政

中卒ヤンキーの武藤国光はあるきっかけを機に政治家を志し、政治家浪人で、市長候補の坂上竜馬の秘書となる。粗暴で頭は悪いが行動力と人望と発想力がある。坂上のライバル候補である不破俊一から「平成の田中角栄」と喩えられる。

市町村長選挙というのは一見地味で影響力が小さそうだが、政治の最小単位である市町村は国民にとって最も生活に直結する。非常時においては市長の決断が市民の命を左右されることもあり、実はその権限は重い。だが市町村長はろくな見識もビジョンもない輩ばかりなのが実態である。

ここに描かれている事態や問題は日本全国に多かれ少なかれ同じものが実在する。実際東京だけでなく、日本全国問題だらけである。しかしそんな問題もきっとみんなで協力すればなんとかなると思わせてくれる作品である。

一番最後に投票用紙が開かれたシーンはめちゃくちゃ痺れる。

加治隆介の議

前者の武藤国光とは対象的に、加治隆介は大物政治家の息子で東大卒のエリートで、父親の死を機に衆議院選挙に出馬し当選する。いい意味の世襲議員というべきか、幼い頃から父親の政治活動を見て政治について長期的な視点で考えることができる人物である。

1990年代に連載されていたため、情報としては古いが、多分政治の世界は100年(ひょっとしたら1000年?)経っても大して変わらないだろうから、政治の世界を知るには十分な資料となる。選挙方式とか全く変わってないし、選挙カーは相変わらずうるさいだけだし。

政治の中身は本当にドロドロしていて、自分たちの利益しか考えていない政治屋ばっかだとうんざりする。でもきっと一部には日本の将来を真面目に考えている政治家がいると信じている。


最後にもう一度

都知事選に投票しましょう!

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