【フリゲ感想】キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話
この記事の文字数は約2,800字です!
おはこんにちばんは! 富井サカナです。
フェスは閉幕ですが、フィナーレまでまだまだ続きますよ!
というわけで今回は感動の短編作となります。
1.どんなゲーム?
今回紹介したいのは、個人宇宙さんの「キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話」です!!
【制作】サークル:個人宇宙様(春根利馬様)
【制作ツール】ティラノビルダー
【プレイ時間】本編:20分~30分、クリア後シナリオ:10分~15分
【ジャンル】選択肢会話ノベルゲーム
【KW】獣耳、和風、ファンタジー、短編、会話、選択肢、ケモミミ
【ED数】4種
【筆者プレイ時期】2022年10月&2023年3月にプレイ
【筆者プレイ状況】フルコンプ
【あらすじ】
人気のない神社の住居。
彼のそばには、いつも付きっきりで看病してくれるキツネ耳つくも神の彼女がいる。
どうして彼女は看病してくれるのか? 彼を食べるため? それとも——?
【一言でいえばどんなゲーム?】
短編ながら奥深いストーリーと感動を味わえるゲーム
2.こんな方に特におススメ!
・構成に凝ったゲームが好きな人
本作、いきなりケモミミなキツネ神につきっきりに看病されるところからストーリーが始まりますが、話を進めていく中で意外な事実が明らかになっていきます。ゲームとして綺麗な構成になってますし、プレイ後のシステムも考えられています。そういうのが好きな方には是非!
・感動的なゲームが好きな人
本作はTGF2021の準グランプリを獲得した長編感動作『パーソナル・スペース』の作者さんが制作したゲームとなっており、プレイ時間はトータルで最速30分~自力攻略で最長60分ほどながら確かな感動が味わえる一作です!
・ケモミミ好きな人
ケモミミは推定80億人のファンが存在する一大ジャンルと思われます。少しでもケモナーの気がある方は即プレイすることをおススメです!キャッキャウフフなシーンもあれば、ムフフなシーンもありますよ!
3.ネタバレなしの感想
ここではネタバレなしの感想を記載します。
ノベコレでの私の感想+補足という形にします。
👇こちらはノベコレでの私の感想へのリンクです
(ゲームのプレイ・DLページへのリンクを兼ねています)
■シナリオ
シナリオは構成が見事な上に、それを非常に簡潔かつ分かりやすく提供していると感じました。テキストは最近のトレンドに合わせて2行表示になっており読みやすいですし、ゲーム最終盤の文章はとてもしっとりとしていて美しい文章だと感じ入りました。
■グラフィック
グラフィックはとても効果的なシーンでイベントCGが用意されており、CGは全部で計18枚あります。プレイ時間が短めなので、CGたくさん確かな満足!といった感じです。それにしても成人後に絵を描き始めてイラスト歴3年も経たずに着色ありでこのレベルに到達しているのは恐ろしすぎです。
■システム
すんごく丁寧でした。選択肢に応じてEND1、2、やりなおしに到達するわけですが、1と2を見てから解放されるEND3、4への選択肢色付きガイドや、選択肢でセーブしなくてもやり直せる仕様は親切度MAXでした。周回で詰まってストーリーを堪能できないヤツをゼロにするぜ!という作者さんの気合の表れかもしれません(?)
4.ネタバレありの感想
というわけでここからは完全にネタバレを含みます。
未プレイの方はプレイ時間も短いですし即プレイですよプレイ!
↓ネタバレ記事開始カウントダウン5
↓ネタバレ記事開始カウントダウン4
↓ネタバレ記事開始カウントダウン3
↓ネタバレ記事開始カウントダウン2
↓ネタバレ記事開始カウントダウン1
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■ループ!ループ!ループ!
私はかなり多数の人口を抱えているであろうループ大好きの民の一員なのですが、やっぱりループは最高ですね!特にストーリーやシステムに上手く組み込まれたループが好物なので、今作のシナリオ・システムは凄く好みでした。タイトル画面からしてもうループの一環ですし、全ての選択肢による様々なエンディングもストーリーの結末に向かう大きなストーリーに収斂していく形なのが素晴らしいです。
ちなみに今作のループは本当にループしているわけでなく記憶を失い繰り返しちゃう系のループなわけですが、個人的には名作だと思っているkeyの某作品を思い出しました。(作者さんは恐らく未プレイですが)
■前日談
真のタイトルという『花鳥風月の夜』。いいですよねぇ。前日談のサブタイトルとなってますが、この前日談がとても良かったです。ベース風月視点ということで本編のラストで表に出ていた心情がこちらでも読めますし、前日談で以て本作の世界観や背景が全て明らかになりますし。何より最後の終わり方が風情があって最高でした。。。
■分かってらっしゃる!
しっかりと意外性は意外性で担保されている本作でしたが、一方でお約束というかそこはそうであってほしい!という点もきっちりされていて嬉しかったです。例えば以下みたいな点です。こういうのみんな好きですよね!
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
5.おわりに
というわけで「キツネ耳つくも神に何故か付きっきりで看病される話」の感想はこれでおしまいです。
公式のグランプリに選ばれた2019年のティラノゲームフェスにて彗星のように現れて、3年連続で長編作品を公開した作者さんが初めてグラフィック自作かつ短編作品として制作された本作ですが、これまでの作品同様に綺麗なストーリーラインと深い感動が味わえました。
作者さんは2022年末時点でサークル個人宇宙としての全ての活動を終了したとのことですが、本作を含めてこれまで公開した4つの作品はプレイした皆さんの記憶にも、グランプリや準グランプリを贈られたことで記録にも残る作品群だと思います。私自身も春根教の信者を自称するほど作風のファンでしたので、今後も折に触れて推していきたいと思います。
👇というわけで今こそその折なので過去作の感想記事を貼っときます!
元々このジャンルへの思い入れはなかったとのことで期待は薄そうですが、またゲームづくりがしたくなったらあんまり深いことは考えずに、軽率かつ気軽に活動再開してもらえると嬉しいですね!
以上、富井サカナでした。
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