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温泉紀行(源泉掛け流し風呂が24時間完全貸切になる宿:杖立温泉 四季の宿 わかのや)

GWは運よく宿が予約できたため熊本県の杖立温泉に行ってきた。

温泉が目的だったため予約した時は知らなかったのだが杖立温泉は鯉のぼりまつり期間中につき大変混雑するようで、宿からも早めにきたほうが良いとわざわざ連絡をいただいた。

九州自動車道 鳥栖JCT付近で渋滞に巻き込まれてしまい、杖立温泉に着いたのがお昼の12時前後だったのだが、杖立温泉が大変は混雑でそこから車を駐車するまでにさらに2時間もかかってしまった。鯉のぼりまつり期間中に日帰りで杖立温泉に行くことを計画されている方は注意されたし。

久しぶりの長距離ドライブだったが、最近はドライブ中にaudibleを聴くのが趣味となっているため長時間のドライブはむしろ歓迎するところであった。

この時は『ダ・ヴィンチ・コード』で有名なダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズ『オリジン』を聴いていた。ロバート・ラングドンシリーズは面白いのはもちろん、ナレーターも男女別れていて違和感なく聴けるのでお勧めである。

駐車後は宿のチェックインまで少し時間があるのでぶらり散策することにした。

この日は風がもなく鯉のぼりもダレ気味
所々このようなむし場が設置されており利用できるようになっている

チェックイン時間になったので本日宿泊する『四季の宿 わかのや』さんへ向かう。

入り口で物販などもされている
お部屋もノスタルジックかつ大変可愛らしい
部屋からの眺めも大変良い
クスリと笑える女将さんのエッセイ集も読み放題

部屋で少しくつろいだ後、さっそく温泉に入ることにした。ここの温泉は源泉掛け流しはもちろんなのだが、なんと宿泊中は宿泊者専用に宿のお風呂が24時間完全貸切になるのだ。1日2組までしか受け入れてないため、宿にある2つのお風呂が宿泊者別にそれぞれ貸切になるという仕組みだ。時間制限付きで貸切になる宿は数あれどこのように時間制限なしで完全に貸切になるのは珍しいのではないだろうか?宿のお風呂なので客室風呂などに比べても圧倒的に広い。最高である。

こんな感じでお風呂が割り当てられる
温泉の状況もしっかり説明されている
掛け流し量も申し分なし

泉質はアルカリ性単純泉だが硫黄ような温泉香を感じることができる温泉となっている。この時の湯温は体感で42度ぐらいで少し熱めに感じた。熱過ぎると感じたら水を入れて調整することもできるようになっている。なんといっても宿泊中この湯船に入るのは自分だけなので誰に気兼ねすることもなく湯温を調整できる。湯船は占有するには大きく天井も高いため開放感は想像以上に高い。

温泉を満喫しつつ温泉むし風呂に移動する。なんとこちらも完全貸切である。

浴室から出てそのまま入れる
中は寝そべれるほどの広さがある

中は湿度がとても高いサウナのようになっている。もちろんこちらも温泉が使われているため普通のサウナに比べて圧倒的に「効く」感じを得られることは言うまでもない。これはサウナ好きにも是非体験してもらいたいと思った。

湯船と蒸し風呂を交互に楽しんだ後は個室にて楽しみにしていた夕食だ。料理は丁寧に調理されておりとても美味しかった。お腹もパンパンで大満足である。

一の膳
二の膳

鯉のぼりは夜にライトアップされるので見に出かけようかとも思ったのだが、長距離ドライブで思いの外疲れていたようで窓からの景色で満足してそのまま寝てしまった。

翌日、朝食前に温泉に入ろうと廊下に出ると美味しそうな匂いがぷんと漂ってきた。これは朝食も期待できるぞ、と。

温泉でゆっくり目を覚ました後、昨日夕食を食べた個室にて朝食をいただいた。

朝食も大変美味しかった

朝食は特に作りたての厚切り卵が絶品だった。ご飯もおかわりしてこの日は朝から満腹になってしまった。

昨今はオーバーツーリズムでどこも人で溢れかえっており、ゆっくりできないばかりか宿泊費も高騰している。自分の中で温泉旅行は泉質と同じぐらいに混まないこと、ゆっくりできることを重要視している。そんな中でわかのやさんでの宿泊体験はホスピタリティ、温泉、料理、部屋、宿泊費などトータルで考えた場合、今まで行った宿の中でも特に満足度が高かった。

本当にゆっくりしたい時はここに来ようと思えるそんな素敵な宿でした。

おしまい。

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