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自分起点でつくる『逆転思考のキャリア』を読んで
こんにちは♪
元キャリアコンサルタントの
さかもとさとみです😊
今日は、これまでの私のキャリアも絡むお話。
(書いていたらついスイッチが入ってしまい笑、長文となってしまいましたがご了承ください🥹🙌)
本の感想を書くにあたり、ちょっとばかし
私自身のことを書かせていただきます🧸
私自身の“キャリア”観
私は社会人になって以来、
人材紹介会社勤め×2社→業務委託でキャリア相談サービスの運営に携わる傍ら、
個人の方の相談にのったりと、
形は変われど何だかんだずっと
キャリア支援に関する仕事をしてきました。
そんな私にとって、
“キャリア”(私の思うキャリアについてはこちらにちらっと書いています)や生き方について
考えたり情報収集をすることは、もはや趣味であると言ってもいいほどで(笑)
とにかくぼーっとしている時、暇さえあれば、自分のキャリアもそうですが、人のキャリア(身近な家族や知人友人)について考えています🤤笑
私の場合はキャリアといっても、
いわゆる「キャリアアップ」や「年収アップのためのキャリア転職」といった言葉から連想されるような、
社会や他人の尺度・外の物差しを主軸として築いていく「キャリア」形成にはあまり興味がなく
(※外の物差しが不要ということを言いたい訳ではなく、ただただ、ここを最優先にすることは私の個人的な好みから外れるということを言いたいだけなのでご了承ください😌🌱)
“自分らしさ”をベースに築いていくキャリア、
“自分起点”で築いていくキャリアに興味があります。
言い換えると、
自分自身の興味関心や得意なこと、そして何より自分自身の価値観をベースとして、
自分だからこそ築ける(自分にしか築けない)
唯一無二のユニークな(オリジナルな)
キャリアを描き形作っていくこと。
そのことに、興味が尽きないのです。
…
どうしたら、もっとその人がのびのびと働けるのか?
どうしたら、もっとその人の良さが活きるのか?
どうしたら、もっとその人が輝くのか?
…そんなことばかりを、日々気づけばずっと考えています。笑
また別の表現をするならば、
自然体な自分で臨むキャリア形成、
自分という与えられた命を最大限に活かすためのキャリアデザインを支援することに、
私は止むに止められないパッションを持っていると言えるのかもしれないです。☺️❤️🔥
逆転思考のキャリア
さて、前置きが長くなりましたが、
そんな私の心に留まったこちらのキャリア本。
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本の概要・はじめに
この本は、
『答えのない時代』を生き抜くためのキャリアをどのように作っていくか、そしてそうした時代を自分らしく前向きに生き抜くために、海外就職という選択肢がなぜ・どのように魅力的なのかについて書かれた本です。
著者は、2万人以上のキャリア支援・1,000人以上の海外就職支援をしてきた、GJJ創業者の田村さつきさん。
読者の心に寄り添いつつも、元気に力強く導いてくれるかのような、私にとってはすごく心地よく馴染む文体で書かれていることもあってか
ついつい共感してしまう、心に残るフレーズが多々。
誰かが用意した正解にあわせて自分を作るのではなく、自分という人間を起点にして、自分にとっての正解のキャリアを作っていきましょう。
キャリアの出発地点を、自分発に「逆転」させるのです。それが、「働くことが楽しくなる」第一歩です。
働くことだけが人生ではありません。でも、人生のなかで「働く」が占める時間はとても長いです。それならば、「働く」を最大限楽しく、楽にする方法を考えてみませんか?
この本は、働くことに悩んで、変わりたいと願うあなたに向けた本です。
さあ、あなたの「働く」を逆転していきましょう。
ちなみに、タイトルに“海外就職”とは入っているのですか、
この本は海外就職にあまり興味がない人(じつは読む前は、私もそのうちのひとりでした👀)にもおすすめできる、
“キャリア”形成についての本質がすごく詰まった本だと感じました。
・“キャリア“というものに対して後ろ向きなイメージがある
・今の会社で働くことに閉塞感を感じている
・いまの働き方に対する疑問がある
・社内を見ても自分にとってのロールモデルとなる人がいない
・社内に進みたいと思えるキャリアパスがない
…という方は、手にとって読んでみると、
今の状況を突破していくための糸口が見つかるかも知れません📖
他のキャリア本にない読了感
これまで数々のキャリア本を読んできましたが、
こんなにも引き込まれ、一気に読み終えてしまった本は久しぶりでした…!😳
最近読んだ数々の他のキャリア本ではなかなか得ることのなかった、
読了後の開放感や充実感を深く感じたのです😲
「なぜだろう?」
そう考えてみると、
この本には、キャリア理論についてだけでなく、自らの意思で海外就職を選択し、“自分の人生を生きて”いる人たちの言葉や生き方が、ぎゅっと詰まっているからだと思いました。
理論についてだけ分かりやすく述べられているだけでもなく、
キャリア理論・海外就職をすると自分起点のキャリアが築きやすくなるカラクリ・実際に海外就職した人の事例・支援した人の回想
…これらが上手く構成されて書かれているからこそ、
何だかまるで自分自身が、色んな方のキャリアを追体験させてもらっているかのような感覚で読むことができた気がします。😳🌏
選択肢が広がった感覚いうのか
視野がぱっと開けたような感覚というのか
日々生きていて無意識に感じていた閉塞感から解き放たれたような清々しさを感じられました。
ちなみに、特に個人的に一番好きな章だったのは、4章。海外就職をしてみた人たちへの、インタビューが書かれた章です。
10年以上にわたって支援されてきた実績があるからこその、
長期&多岐にわたる実際のキャリア・生き方に関する、濃密かつリアリティあるインタビュー事例の数々。
(伝わってくるものが多すぎて、じーんとしました🥹🌏)
なんというのか、
自分起点のキャリアを歩むために海外就職をした方たちの生き様というのか、生きるエネルギーというのか…とにかく生きる熱量みたいなものがストレートに伝ってきて。
「前向きに、チャレンジングに、失敗おそれず生きていっていいんだよね!」
…そんな気持ちになったのでした🌏✨
心にとまった言葉たち
この本の中で、また見返したいなと思う、心にとまった文章をいくつか残しておこうと思います。
自分が分からないのであれば、ゼロ地点に戻りましょう。
ものごころがつく前には、誰にも確かにあった「これが好き」「これがしたい」という素直な欲求。考えるより前に、自分の内側から湧き上がり、行動に現れていた衝動。こうした素直な欲求に気づき、自分が何に心が動かされて、どんな人生を歩みたいのかを知ることが、すべての始まりです。
自然にあふれ出る前向きなエネルギーを仕事にも注いでいくことができれば、面白味も、工夫もうまれてきます。興味がない仕事をする場合に比べて、何倍も簡単に、そして楽に仕事をすることができるでしょう。それはつきつめていくと、人よりも成果を出せること、より多くのお金を稼げるということにもつながります。
誰もが生まれながらに「専門性の原石」を持っているのです。それを発掘し、磨いていくことで、どんな時代になっても生き抜くことができる、あなただけの最強の武器になります。
…「つぶしがきかない」という言葉は、本当にもったいない考え方です。なぜなら、スキルはリサイクルするものだからです。
よく、スキルについてこういうたとえをします。
冷蔵庫のなかに、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、牛肉があったとします。この材料ひとつひとつがスキルです。この材料で今まではカレーを作っていましたが、これからは同じ材料でシチューを作ることもできます。さらに新たな材料(スキル)が増えたら、組み合わせを変えることで、別の料理もつくっていくこともできるのです。
つまりどんな仕事でも経験しながら学び、スキルとして得たことが無駄になることは決してないのです。「つぶしがきかない」と考えてしまうのは、自分のスキルを正しく把握して名前を付けられていないだけなのです。
「計画するのは大事だけれど、計画通りにいかないのがキャリア」
これまで2万人を超える人達のキャリア支援を通じて、私自身もそうキャリアを捉えています。実は私自身のキャリアを振り返ってもそうなのです。思い通りにならない偶然の出来事を「面白いな」「やってみようかな」と思える人が、面白いキャリアを作っていってるという実感があります。
…
予想外の出来事が起こっても、前向きにチャンスと考えてみる。そして、当初の夢や目標にこだわりすぎず、目の前にある機会に挑戦をしてみる。こうした姿勢こそが可能性を広げるのでしょう。
インドの会社を退職し、目標だった中国の会計事務所に転職した木内さんは、海外で過ごした5年間を振り返ってこう言う。
「自分の感覚を大切にすることが大事だと思います」
…
「自分のやりたいことをやってみると、価値観が合う人と出会うことができます。やっぱり気持ちに従うことが大事なのではないでしょうか」
マレーシアに住む人たちの姿から学んだこともある。「周りがどう思うかではなく、自分がどう生きていくかが重要なんだと思いました」。自分がどうしたいのかという、当たり前だけれども、見失っていた姿勢に気付かされた。
…
最後に、海外就職をしてみて良かったことをもう一つ教えてくれた。
それは、やりたいことをやってみることが怖くなくなったことだ。「やってみたら何とかなるんだなって。だから行動をするのが大事なんだなと思えました」
人生は一度きり。興味があるならやってみよう。そんな気持ちがもっと強くなった。
ひとりひとりが答えもゴールもないキャリアに向き合う時代。
捉え方によってはとてもわくわくしませんか?
つまりは「あなたはどんな人生を歩みたいのですか?」という自由で大きな問いかけが目の前に広がっているのです。
戸惑ってしまう気持ちもよく分かります。でも、いきなり答えを出す必要はないのです。今このタイミングで、あなたのキャリアと悩みに一度真剣に向き合ってみましょう。
あなたは何に夢中になって、何を得意にすることができて、どんな人生を送りたいですか?
そして小さな行動を起こしてみましょう。小さな行動と結果の積み重ねが、少しずつあなたを形作り、自信をくれるはずです。
いかがでしたでしょうか☺️
私にとっては、自分自身の持つ価値観と、著者の方の価値観が重なる部分が大きいこともあって、
一つひとつの言葉が、自分の人生・キャリアにとって大切なものに感じます。
目に飛び込んでくる言葉は、人それぞれ。
ここでは一部引用とさせていたただきましたが、
ぜひ本書を手に取って、自分にとってのお気に入りの言葉たちを見つけてみてもらえたらなぁと思います🍀
おわりに
この本を読んで、私の人生テーマでもある
“豊かに幸せに生きる”うえで大切なものも、
改めて自分のなかではっきりした気がします。
それは何かというと、
変化を恐れず柔軟に、
可能性や自分にある価値・強みに目を向けて、
自分の中の基準を明確にしながら、
周囲に合わせるのではなく自分の意思で道を切りひらいて生きてくこと。
(…文字にすると、長くて少し堅苦しく見えるけれども🤣、どれも大切。)
この本は、海外就職について書かれてはいるけれど、
結局は海外就職するか否かに限らず、自分らしく前向きにキャリアや人生を歩んでいくために必要な心の態度とは何なのかを教えてくれる本なんだろうなと。
でも不思議と、生き方を押し付けるような語り口ではなくて、
生き方をそれとなく考えさせられる、
それとなく自分と向き合わせられる、
そんなまっすぐな問いを、
率直に(でも嫌な感じなく)
投げかけてくるような本
だったように感じます。
だからなのか、なんなのか、
中には、読んでも遠い人の話に感じて
「あなただから、特別な人だから、できたんでしょ」的に自分ごとに落とし込めなず終わってしまう本もあるのですが、
この本には不思議とそうしたことがなくて。😳
自分からするとハードルの高い「海外就職」というものを経験した人たちの話なのに、
不思議とそうした人たちが身近に感じられるというか、海外就職を経験してきた人たちが発する言葉のなかに、今の自分に必要な心に刺さる一言が書かれているような気がして。
転職といったキャリアの大きな転機に関わらず、日常のふとした場面・ちょっとした選択の場面においても、
「勇気と意志さえあれば、自分次第で道って切り拓いていけるんだ」。✨✨
素直にそんな風に思うことのできた本でした。
*『逆転思考のキャリア』を読みたい方はこちら↓
それでは、また!
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