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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2022年11月の記事一覧

ももにねぎ巻き、団子にささみで4本丼

今日は午後から雨になるという。夕方からは雨風、激しくなるかもというので午前中に用事をすませる。 昨日に比べてあったかで、グングン歩いて歩数をかせぐ。 風の強い朝でした。あと数分で家に到着というときに、醤油が焼けるおいしい匂いが鼻をくすぐる。 あぁ、多分あそこからだなぁ…、と思って路地に入ってズンズン歩くと、果たして匂いの先にはオキニイリの店。 焼鳥の「とり仟」。 昼はここだな…、と思ってとびこむ。ファーストゲストでカウンターの真ん中、焼き場の前の席をもらった。 いつもここ

炎がおいしくする魚

打ち合わせがちょっと長引き、昼のお腹がグーグーなった。 時間は1時半ちょっとすぎ。ランチタイムのラストオーダーが終わった店が多い中、まだやっていたオキニイリ。 新宿二丁目の「炉庵」を選ぶ。 なんとウェイティングが10人近く。人気のあることにまずビックリ。 ちょうど入れ替わりのタイミングだったのでしょう…、5分ちょっとでカウンター席に案内される。 10人ちょっとが座れる大きなカウンター。 その真中に炭場があって、串に刺した魚を炭の周りに立てて焼いている。 串を置く位置、その

カツ「と」カレーに牡蠣フライ。「と」はご飯

「とんかつジーエス」でお昼。 看板に「虎ノ門ジーエス」って書いてあるとおり、かつて虎ノ門の路地裏にお店があって行ったことがある。 いつ行ったんだろう…、とブログを探してみたら3年前。 券売機のあるカウンターだけのカレースタンドみたいな店、メニューもカレーがメイン。おいしかった…、って書いてある。 新宿三丁目に移ったこの店はテーブルメインでとんかつ推しのレストラン。お店の人が注文を取りに来てくれ後払い。けれど値段はスタンド型のお店からそんなに変わってないのがうれしい。 一番

たとえファンドのモノとなったとしても…。

東京駅で時間ができて、イノダコーヒで虫養い。 京都を代表する喫茶店。 角屋旅館に泊まって朝をのんびりお部屋で食べて、朝風呂浴びたら、たらりたらりと三条通りを西に歩いて堺町通りをおりていく。 すると左手にイノダコーヒ本店がある。 そこでコーヒを飲みながら今日一日をどうたのしもう…、と考えごとするというのがボクの京都の2日目の朝。 タナカくんはラムロックを食べ、朝からすっかり上機嫌。 …、てなことを思い出しつつハムトーストとカフェオレもらう。 京都の洒脱な文化、生活を感じる

ぬめらかな白木のカウンター。丁寧な昼

朝、病院で検査と問診。ちょっと時間がかかって腹ペコ。 時間は11時ちょっと前。これから歩けばちょうどランチどきに赤坂見附に着くじゃないかと思って向かう。 信濃町から赤坂見附は案外近い。 近い上に緑が多くて心地よく、右手にずっと赤坂御所を見ながら歩く時間はたのしい。 目指すお店は「一つ木竹林草」。 赤坂の一ツ木通りに面したビルの中にあるカウンター割烹で、お昼の定食が充実してる。 煮魚、焼き魚と何を食べてもおいしくて、特に今の季節の銀だらの西京焼きは格別の味。歩いて、歩いて、

炒めスパゲティの最高峰を築地で食す!

ひさしぶりに「フォーシーズン」。スパゲティーの朝にする。 築地の町にはインバウンドさんが溢れはじめた。 実際に買い物をする人は少なそうだけど、にぎやかなことはステキなことです。 お店に入ると先客ひと組。しばらく静かだったけどそれから続々、お客様がやってきてお店はたちまち満席になる。 人気のお店。 和風スパゲティをたのんでのんびり。まずはサラダがやってきてそれをシャキシャキ食べて待ちます。 ここのBGMは昭和歌謡。 お店に入ったときには山口百恵の「曼珠沙華」が流れてた。長

白いヒレかつ、手打ちそば。どちらも専門店の味

神楽坂にオキニイリのお店がある。 「神楽坂山せみ」という名前で、オキニイリのそば屋でもあり、オキニイリのとんかつ屋でもあるというステキなお店。 先日は先を急いでそそくさ食べてじっくり味わうこともできずに席をたった。 あらためてじっくりたのしもうとやってくる。 週末のお店はにぎやか。ご近所さんに加えて神楽坂探索のシニアさんたちが集まりお店はいいムード。 ランチセットは全部で5種類。 タレカツ丼にカツカレー丼、ヒレかつセットに小天丼、親子丼と丼中心。冷たいせいろか熱い花巻そば

銀だらと大根と思い出話

車力門通りを散歩してたら、「日本料理さわ野」が開店時間の前というのに営業中になっていた。 お腹もすいた。これさいわいと中に入って、今日は随分早いですねと言ったら「準備ができたものだから」と。 昼ごはんにはまだまだ早い時間でお店をひとりじめ。 タナカくんが大好きだった「銀だら大根煮」を選んでたのむ。 ボクとここのランチに来たのは3回だけで、その3回ともたのんだのはこの料理。 もともと脂ののった銀だらが大好物。 しかもここの味付けが好き…、というのでいつも選んでた。 そんな

とん丼とん汁、昔ながらのあたらしい味

ひさしぶりの「王ろじ」。 創業大正10年という店。明治時代に銀座煉瓦亭で生まれたポークカツレツが、大正時代のこの店で「とんかつ」という料理になった。 …、と言われる店でもあったりする。 「昔ながらのあたらしい味」と書かれた看板とおり、昔ながらを守りながらも、今なおみずみずしくてあたらしい料理が揃う。 オキニイリ。 来るたびお店の人が増えてる。ご主人、奥さんは多分ボクと同じくらいの年齢で、若い人たちが今は3人。まだまだ続いていくんだなぁ…、って思うとニッコリ。いいなと思う。

ボンボーヌはソースを食べる料理なり!

問診結果はなにごともなく、がんばってますネ…、と褒められた。ホッとしたらばお腹が鳴った。 グツグツ熱々の料理でお腹をあっためようと思って、信濃町から電車にのって東中野にやってくる。 駅からちょっと歩いたところに「レストランイト」ってお店があって、そこの「ボンボーヌ」という料理が目当て。 カウンターだけの小さなお店。その小ささに比して大きな厨房に高いコック帽をかぶった紳士がふたり立ち、優雅に料理を作る姿にまずウットリ。 素焼きの深皿にハンバーグの種を木の葉状に薄く伸ばして貼

汁まで飲み干す讃岐なうどん

テクリテクリと神保町から淡路町。南に向かってちょっと歩いたところに「一福」といううどん屋さんあって昼。 讃岐に本店があって、そののれん分けって感じの店で前から来てみたかった店。 お店の外にお品書きが貼ってある。 かけにぶっかけ、生醤油うどん。釜玉、肉にカレーとメニューは讃岐のうどん屋そのもので、お店に入ると奥に厨房。 配膳台が厨房前にドンッと置かれて、店の姿も讃岐的。 入り口脇に券売機。 肉うどんにトッピングで赤天追加。食券を買っていたらお店の人が近づいてきて「食券お預か