マガジンのカバー画像

サカキシンイチロウのおいしい手帖

426
おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

新宿伊勢丹の上等な洋食、上等な弁当

上等でおいしい洋食を食べたくて伊勢丹の食堂街の「西櫻亭」。 ちょっと遠出ができるのならば、上野あたりに出かけていって「さくらい」だとか「遠山」だとかを堪能したい。 でもまだまだ気持ちが億劫で、銀座から先になかなか足が向かない。 ならば伊勢丹、櫻花亭。 もともと上等な下町洋食の老舗「香味屋」があった場所です。 その当時のレシピやメニューを引き継いで時代を超えた、クラシックにして華やかな洋食文化の粋を堪能できる店。 食堂街の中でもウェイティングがあまりできないのんびりとした店

30周年をビッグドッグで寿ぐ、ベルク!

新宿駅から移動の今日。ベルクに来ます。 通路に大き花飾りが置かれてて、みると開業30周年! 紆余曲折があり、存続の危機に何度も直面しそれでも一生懸命がんばればこうして続く。お客様に応援される飲食店とは、なんとステキな存在だろう…、ってしみじみ思う。 店に入ると壁一面にタバコを吸う人の写真が並ぶ。昔はタバコ天国だった。タバコを吸う人も吸わない人も互いを忖度し合う寛容が当たり前に存在してた、シアワセな時代に想いを馳せて…、というコトでしょう。 タバコを吸わぬボクも心でタバコをふ

中華麺にそばだしという独創的にメロメロ

朝食を「白河そば」で。 朝から昼過ぎ、売り切れ仕舞いという立ち食いの店。ここに住んでたときに何度か行こうよなんていいながら、結局、来ることなかった店で、引っ越してから思い出しやって来たらばオキニイリ。 近所のときに贔屓にしとけばよかったネ…、って後悔先に立たずな店です。 丁寧にとった出汁と多彩なトッピングで自分好みを注文できるというのが特徴で、ボクのオキニイリは「ぶっかけ中華」。キンキンに冷やしたかけ出汁で中華麺を味わうというオリジナル。天かすにネギ、ワカメが風味を添えて

パーコー麺にナシゴレン、ジャーマンパンケーキ…、みんな半分

3回目の月命日の今日。彼だったら何を食べたいっていうかなぁ…、って思ってそれで「オリガミ」。 キャピトル東急ホテルのコーヒーショップ。 ホテルが建て替える前には頻繁に来た。庭をながめるおおらかな空間に行き届いているけれどカジュアルなサービス。おいしい料理。かなり頻繁にジャイアント馬場さんがコーヒーを片手に本を読んでいたりして、東京にいるんだ!って実感を味わうことができる場所でもあった。 建て替え中の仮店舗のとぼけた感じも嫌いじゃなくてたまに来たけど、要塞みたいなビルにホテ

肝焼き丼は唯一無二のおゴチソウ

渋谷で鰻。駅前にある老舗「松川」にやってくる。 実は2週間ほど前のコト。 その友人と渋谷の街を歩いていたとき、松川の前を通り過ぎ「そういえば、ここの肝焼き丼は旨いよね」って話題になった。 そうそう、東京広しと言えども肝焼き丼を売る店自体が少なくて、しかもここのは天下一品。近々食べに来ようよなんて、軽く約束。その約束を果たしましょうとやってきた。 開店と同時にお店に飛び込んで、目当ての鰻肝焼き丼を注文し追加で白焼き。大人的なる昼の贅沢。 まず白焼きがやってくる。脂ののったほ

古今東西本邦一の炒めスパゲッティなり!

築地に来てみる。 友人にあってちょっと話をし、せっかくだからフォーシーズンっていうスパゲティーの専門店にくる。 場外市場の中でも静かな通りに面したビルの二階。 コーヒー&スパゲティーって書かれた看板がくるくる回って出迎える。朝早くからやっていてけれど朝は飲み物だけの喫茶店。9時半からはスパゲティーが注文できるというのがなかなか築地的。 築地の朝は早起きで、だからランチタイムが10時前にははじまっちゃう…、ってことなんでしょう。 今日のお店は静かです。入口前にカウンター。

日本一のビーフン…、と思う!

新橋の「ビーフン東」で腹ごしらえ。 駅前の昭和なビルの二階にあって、平日の昼は近所のサラリーマンで大混雑。今日も土曜というのにオープン前から小さな行列。人気の店です…、オキニイリ。 注文はいつも同じです。五目ビーフンの小さいのを焼いてもらってバーツァン追加。 並、五目、蟹玉とトッピング違いで3種類あるビーフンはどれも汁と焼きを選べるんだけど、ほとんの人が五目焼きビーフン。厨房の中では具材の野菜を炒める音がジャジャッジャジャッとずっとしている。 ビーフン自体は硬めに戻して

浅蒸し鰻のうな丼の大

そうだ、小さい旅をしようと思った。小田急線に乗って町田まで30分ほどのショートトリップ。 旅の目的は鰻を食べる…、というものでかつて新宿の西口地下街にあった「双葉」の暖簾が今でも町田小田急百貨店に残ってる。 知ってはいたけど縁がなくってノースケジュールをいいきっかけにやってきてみる。 民芸調の店の造りもメニューもかつてを思い出させるなつかしさ。 うざくをたのんで先付けにくるきゅうりの酢ものを見ていたら、飲みたくなってヱビスを一本。 うな丼の「大」を選んでたのむ。新宿の

薄切りなのにレア。存在感のある薄切りステーキ

銀座でお昼。肉が食べたいなぁ…、と思う。 しかも牛肉。 しかもおいしいご飯と一緒に味わう牛肉料理。できれば箸で気軽に食べたい。けれど肉そのものは上等なもの。 …、と頭の中で条件検索をかけてくと、でてくる答えは「吉澤」になる。 肉屋さんが経営している日本料理のお店です。ビルの一階に精肉店があり、飲食部のメインはすき焼き、あるいはしゃぶしゃぶ。ランチは気軽な定食がある。 中でも「薄切りステーキ」というのが好きで、たまに無性に食べたくなって今日がまさにそういう気持ち。入り口入って

シュークリームとミルク

銀座ウエストで食後のお茶。シュークリームを選んでたのむ。 ここで一番オキニイリのハーフアンドハーフシュー。 パフにクリームを絞りいれるのでなく、上半分を切ってそこにまずカスタード。上にたっぷりホイップクリーム。クリーム2種類を半分づつで、ハーフアンドハーフという趣向。 パフはやわらか。薄くてしっとり。 まず蓋の部分を持ち上げて、それを器にクリームをのっけて食べる。 パフは塩味がしっかりしていて、焼けた香りがこうばしい。ホイップクリームはふっくらとして口に含むとたちまちと

銀座伊勢廣、五本丼

銀座の伊勢廣。焼き鳥丼をランチに食べる。 鶏肉はちょっと苦手な食材で、特に地鶏のようなクセの強いものは食べられない。胸肉が好き。脂が苦手。皮は嫌いでつまり「鶏通の人」が好む鶏肉は手が出ない。 ただボクは鶏通さんと付き合ってたから一緒に焼き鳥を食べにいこうとなると結構苦労した。 伊勢廣さんは普通においしい鶏をプロの技術で焼き上げる。特にランチの焼き鳥丼は鶏が苦手なボクのハートをわしづかみにしたオキニイリ。 上にのっける焼き鳥が3本、4本、5本と選べる。5本丼を選んでご飯控え