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30周年をビッグドッグで寿ぐ、ベルク!

新宿駅から移動の今日。ベルクに来ます。
通路に大き花飾りが置かれてて、みると開業30周年!
紆余曲折があり、存続の危機に何度も直面しそれでも一生懸命がんばればこうして続く。お客様に応援される飲食店とは、なんとステキな存在だろう…、ってしみじみ思う。

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店に入ると壁一面にタバコを吸う人の写真が並ぶ。昔はタバコ天国だった。タバコを吸う人も吸わない人も互いを忖度し合う寛容が当たり前に存在してた、シアワセな時代に想いを馳せて…、というコトでしょう。
タバコを吸わぬボクも心でタバコをふかす。しばし時間を無駄使い。
オキニイリのビッグドッグを選んでたのむ。500円というありがた値段にクワトロチーズをトッピング。お供のアイスコーヒーとビーパーもらって着席して待つ。

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ところで新宿の西側と東側をずっと分断していた新宿駅。その真中を貫き、往来を便利にする自由通路が工事を終えて運用開始。随分、人の流れが変わったようでこの店の前の通路を歩く人がちょっと減ったようにも感じる。それでもわざわざ、寄り道してまで来る価値のある店だからそれもまた良し。悪くない。
5分ほどでブルブルブルってビーパーがなり、今日のメインのビッグドッグにクワトロフロマージュかけが完成します。

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手作りのソーセージゆえ形は毎回微妙に異なり、今日のは太さよりも長さがビッグなソーセージ。ドッグロールの片側からニョイっと盛大に突き出し反っくり返る姿にちょっとビックリ。にんまりします。

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ソーセージは製法上、左右の端の形が違って仕上がる。
くるんとキレイに丸まる端っこ。
その反対側は爪の形のような端。
丸い端っこの方をパキッと折って、カプッとそれだけまず味わう。
ここのビッグドッグを食べはじめる儀式のようなこのひと口目。皮がプチュンを弾けて繊細だけど強い旨味をたたえた肉汁が、ジュワッと染み出し口を潤す。

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きめ細やかな肉はなめらか。
スパイスやハーブの香りが肉の風味を際立ててウットリします。
とろけたチーズをたっぷりまとってなんとも気持ちよさげなソーセージ。シワひとつなくパーンッと張りつめ、サクッと歯切れるドッグロールは表面こんがり焼けてカサッと歯ざわりがよい。

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ドッグロールの生地そのものは空気をたっぷり含んで軽やか。むっちりとしたソーセージの食感引き立て、口を満たしてとろけてく。
パンは噛むとクシュッと潰れる。縮こまって歯切れた途端、口の中でボワンと膨らみ、口を満たしてくれる感じが心地よいうえ、オモシロイ。クワトロチーズは渋くて酸っぱく、旨味たっぷり、香りも濃厚。かなり個性的な味わいなのにソーセージの存在感が消えるどころか、その存在を引き立ておいしくしてくれるのもたのしいゴチソウ。

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アイスコーヒーにミルクを垂らしてゴクリと飲んで、終わった食器を片付けようと洗い場前に運んだら、ビールグラスが2個並んでた。黒ビールが入っていたのでしょう…、ふっくらとした色黒の泡が壊れず底に溜まって見える。なんて自由な店でしょう(笑)。


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