サービスデザインとUXデザイン/HCDの違いって?
はじめに
最近はUXデザインよりもサービスデザインという言葉を聞くことが増えたのではないでしょうか?それらの言葉の違いをまとめていきたいと思います。
言葉の定義
HCDとは?
人間中心設計。昔からある言葉。ユーザビリティ(使いやすさ、使用可能性)の要素が大きい。もちろん体験も含むが、最近包含しにかかっている印象を受ける。
UXデザインとは?
UXD(ユーザ体験設計)。ここ7,8年?でどんどんバズワード的に流行っている。HCDよりも幅広い部分を指す。UXとUXデザインの使い分けができていない人が多い。UXはユーザ体験で、悪い体験も良い体験も含める。UXデザインは良い体験を設計することを意味する。
サービスデザインとは?
UXデザイン/HCDは人を中心に考えよう、という概念ですごく重要。しかし、UXデザイン/HCDにはビジネス視点が入っていない(もちろんデザイン思考にも)。ビジネスでも人中心の考え方は非常に重要だが、それだけではやっていけない。そのため、サービスデザインという言葉を最近よく聞くようになった。サービスデザインは人間/ユーザ/顧客と組織(バックエンド、従業員)、ビジネスのバランスを取れる考え方だ。ちなみに、組織(バックエンド、従業員) とは、サービスを提供する人やシステムなど裏側のオペレーション、仕組みまでを考え、効率化に繋げたり、従業員体験・ステークホルダー(関係者、メインのターゲットユーザ以外)体験までを良くすることを含む。
サービスデザインと言わずにUXデザインの中で経験から当たり前に実施している人もいると思うが、言葉の定義を合わせるため、最近はサービスデザインという表現をするようになった。
ちなみに優先順位は① 人間/ユーザ/顧客(UXD/HCD/CXD)②ビジネスや組織(バックエンド、従業員EXD)だ。そのため、UXデザインも非常に重要なまま、他の要素が入り複雑になっているものだ。
終わりに
デザイン界隈は言葉の定義が人によって解釈が異なる。せめて社内やステークホルダーと認識を合わせて進める必要がある。また、カタカナの専門用語ばかりで話すのではなく、誰でもわかる、サルでも分かる表現に変換する必要がある。私自身もカタカナで喋ってしまうので、変換作業を今後記事に書いていこうと思う。
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