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落ち込み過ぎないための処方箋

自分の今までやってきたことが水の泡となった、いったいぜんたいどうすればいいのか見当がつかない、人生終わった……、なんて経験はないだろうか。僕はあります。


そこまでとは言わなくても、生きているとよく不確実な問題にぶち当たる。どれだけ全力を尽くしても、楽しくても、うまくいくと思っていても、ある一発の出来事ですべてが崩壊してしまうことがある。

大きく心がえぐられてしまったとき、あのときに ああすればよかった、なんであんな行動をしてしまったんだろう、、なんて後悔の念にさいなまれてしまってさらに落ち込む。自分はやっぱり運が悪いな、自分なんてダメなんだ、なんて思ってしまいがちだけども、それはあんまり関係ないので、ここでは そこまで落ち込まなくていい、という話をしていこうと思う。


「運が悪い出来事」というのは嫌なものだ。トランプをひいて自分がババを拾ってしまうと損した気分になる。しかしながらそれで落ち込んでしまう必要はない。それはなぜか。実はそれと同じくらい「運がいい出来事」もひいている。

運がいいと気持ちがいい。気持ちがいいことはすぐに忘れてしまう。「自分自身は運がいいやつだ」なんてことを気持ちがいいときにわざわざ思う必要がない。

ところが運の悪いときは深く考え込んでしまう。「自分自身は運が悪いやつだ」という結論だけがピックアップされてしまい、気持ちが落ち込んでしまうというカラクリである。


自分の想定していなかった「良いこと」・「悪いこと」が起きるのは、どうしようもない誤差と考えておいたほうがいい。

世界は分子でできていて、くっついたり離れたりしている。それによって、どれだけ気をつけていても不測の出来事がたまに起こったりする。そして、それは数学のように想定できるようで、できない。

例えば無限に数式を羅列すれば想定できるかもしれないけれど、それは人間には解くことができない。だから人生はわからないし、避けようのない「良いこと」・「悪いこと」が起きる。しかし、それにも関わらず一生 解くことのできない問題で人は悩む。

考えてもしょうがない。起きることは必ず起きると考えるのが自然なのだ。自分自身に必ず降りかかる予定だったイベントが、今日 予定通りに起きた。だから、しょうがない。


だからといって運任せに何もしない、というのも違う。待っていてもたまに運良くうまくいくこともあるけれど、今の状況を少しでも良くするために反省したほうが、良くなる確率は上がるし、次回の悪いイベントが起きても傷が軽くすむ。

これは投資の考え方にもあって、そもそも「未来は当てることができない」。1つの銘柄だけに集中していても、不確実な失敗はいつか必ず起こる。それでもなぜギャンブルとは違うのか。

それは「試行回数」や「分散」にカギがある。1回チャレンジして、失敗したら、タイミングを見定めて またやり直す。そして成功するまで繰り返す。その成功が過去の失敗を打ち消すのであれば、最終的には成功と言える。「不確実」を試行回数でカバーすることによって「確実」に変える。


釣りで考えてみよう。

どれだけベテランの人が、良い釣り竿で、良いエサで、よく釣れる場所で仕掛けても、釣れないことはたびたび起こる。

そんなときは場所を変えたりエサを変えたり、時間帯を変えながら、何度も試してみるだろう。そうしているうちに、最終的には大きな魚を仕留めることができる。

だから目の前の「失敗」、もっと言えば「成功」についても あまり重要でない。それより続けることのほうが優先度は高い。


だから自分たちができることは、

「すでに起きたことを気にしない」
「改善する」
「何度も試す」

それを淡々と繰り返していくことしかできることはないのだ。

だからもしも悪いことが起こって立ち止まったとき。少なくともクヨクヨしなくていいし、自分のせいでもない。必要以上に気にせず、一回休んでまた前に進んでいくことが、正しい方向なんだと考えるようにするといいと思います。

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