自給自足のリアルと実際にやってみて
こんにちは。瀬戸内海の島で活動しているひじき漁師のさかえるです。このnoteは、普段の田舎暮らしの様子を日記的に残しておく「Twitter以上ブログ未満」のマガジンです。
田舎暮らしの些細な日常を写真や動画などで振り返るためのいわゆる「オランライン日記」です。より深い田舎での活動は地方で頑張る人、移住したい人が集まるオンライン村で発信しています
自給自足の現実
「自給自足」。聞こえはいいですが、最初の数年はスーパーで買うよりコストだけみたらよほど高いです。
畑をやるには肥料や苗代だけではなく鎌やスコップ、剪定バサミ、バケツといった小道具まで、ちょっとした道具を買うだけでも数千円〜数万円
そして、苗を夢中になって買っていたり、雑草を防ぐためのマルチシートや獣除けの柵などを買っていると数万円と簡単にサヨナラできます。
草刈り機や耕運機をはじめとする農機具も、最初は借りればあまりコストは嵩みませんが、購入すると一気に1年分のお野菜代か....?というくらいのお金が吹き飛びます。畑のリアルはこんなところですが、
お魚の自給自足と卵の自給自足はさらになかなか覚悟が必要です。船のメンテナンスや釣り道具、ニワトリの世話やご飯など....
1ミリもスローライフの要素はありません
迫り来る雑草、害虫、害獣との闘いによって「景色でも眺めながらのんびり田舎暮らし」などはなかなか現実は違います。
今の畑は絶景ですが、景色を眺めてのんびりしている暇があったら雑草を抜いています.....
まずは「趣味」としての畑や釣りなどだと思ってはじめよう
最初はすごく労力もお金もかかります。
「自給自足を目指すぞ...!」と鼻息荒く進んで行こうとすると「こんなにお金も労力もかかるのか....」と絶望してしまうでしょう。
特に、キャンプや釣りなどを少しやったことのある人に多いのですが、楽しい部分、いい部分だけをちょっと体験するレジャーと自給自足は全く異なります。
まずは趣味だと思って気軽にはじめてみることをお勧めします。ちなみにさかえるも畑を約400m2、自分の船を持って魚は釣ってくる、鶏が毎日3〜4個卵を産むという自給自足に近い生活ですが、普通にスーパーで買い物もしますし、欲しいものは欲しい時に買って食べています。
とはいえ食料を自給できるようになってよかったこと
「食べ物を安定的に供給することってこんなにも大変なんだ」と思うこと。
「全国誰もが手に入る値段でスーパーでいつでも食料が手に入ることってなんて素晴らしいんだ」と思えること。
その裏にどれほどの苦労があるのか想像する心の余裕が生まれること。
そして、「何か災害など不足の事態が起きてもなんとかなるしなんとかできる」という心の支えができること。などです。
他にも普段の食事が楽しくなったり美味しくなったり
ご近所さんとのやり取りの中で人との関わりが楽しくなったり
とてもいいことがあるのもこれまた事実です。
スーパーで買うよりお金はかかっても、やっぱり自分で食べる食料を自分で作ったり採ったりできるのは幸せ
正確にいうと「苦労を重ねた分だけ喜びが増す」といったところでしょうか。やはり思うようにいかないことや、食料を作ることの大変さを味わって、自然と向き合うことで研ぎ澄まされる感覚があると思います。
コスト的に考えたらとても非効率だし、大変な自給自足でも、わざわざ面倒でもなんだかんだブツブツ言いながらでも、それがまた良さである、ということでこれからも程よい自給自足生活を続けていこうと思います!
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