【広辞苑でエッセイ】表面
『表面』
①物の外面。おもて。
②外から目につく所。外見。うわべ。(2499頁)
何でもいい。何かしらの出来事が起きたとする。私たちが例えばメディアから情報を受け取る際、その裏側にまで思考を巡らせることがどれくらいあるだろう。
先日、アポロ11号に関する話題をテレビで見た時、ふとそのようなことを思った。ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが華々しく月面着陸をしたその裏では、マイケル・コリンズが司令船を1人で操縦していた。そこにまで目を向けないことには、「アポロの月面着陸について知っています」など言うことは出来ないと思う。
SKE48の松井珠理奈さんについても同じことが言える。彼女はTwitterなどでは「気が強い」というイメージが先行しているが、彼女の舞台裏での振る舞いを知っている者からすると、それは真逆だ。彼女は本当は誰よりも気が弱い。だが、彼女の裏側に目を向けない人はそのことを知らない。そんな人たちに「松井珠理奈」を語る権利などない。
人間は自分に見えていることだけを、そのまま受け取りがちである。今一度、情報のあり方と向き合ってみても良い頃だろう。
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2019年9月28日(土)
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