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「台湾の少年」

2022年10月某日読了

「台湾の少年」岩波書店

作:
游珮芸(ゆう はいうん)
周見信(しゅう けんしん)

訳:
倉本知明(くらもと ともあき)

現在出版されているのが1、2巻で、
今月3巻が発売されるみたいです。

となり町の図書館にあったので、借りて読めました。

実在の蔡焜霖(さい こんりん)さんが主人公、
それがそのまま台湾の歴史を覗ける様な内容でした。

(絵が凄いです!
1巻は鉛筆で緻密に描かれた感じですが、
2巻になったら全てが版画になっている!!
なんという膨大な作業だろ👀!)

日本統治時代に生まれ、
故郷の台湾語と日本語で育つ途中で戦争が終わり、
中国がやってきて北京語の社会になって、
主人公はそれを身につけてゆくが、
多くの人が言葉を失い、「沈黙の世代」と呼ばれる様になってしまったそうです。
この本も多言語が入り混じります。

読書好きな主人公は幅広く沢山本を読む子なのだけど、
ある時ちょっと参加しようとした読書会の事で政治犯とされ、無実の罪で逮捕され、長く投獄されて劣悪な状況を生きる事になってしまう。

そこで知り合って友人になった人々も
次々と銃殺されたり自死してしまったり…
過酷すぎる人生、台湾の歴史…。

また3,4巻も読んだら改めて投稿しようと思います。

浅い知識の中の既視感が2点。

ひとつは、主人公が収容所の中で知り合う人が、
オーストラリア軍の捕虜経験があり、
そこでオーストラリア人に教わったというタップダンスを披露した場面。
あれ、#ドギョンス 主演の #スウィングキッズ って、確か #朝鮮戦争 (1950-1953)の頃の話?舞台は韓国だと思う、違うかも?
観たいリストにあってまだ観てない!
近々観ようと思います。

もうひとつは、
韓国映画 #タクシー運転手 での #イムシワン の演じた役、
彼がやはり読書会に出席した事で思想犯と言われ拘束、酷い尋問に遭っていた。
あれは #光州事件 だから1980年、「最近」のことだ。

国や時代が違うけど、繋がっているアジアの歴史、
繰り返す悲劇、自分の国日本との切っても切れない、忘れてはいけない関係…
私達は知らなすぎる…と、
韓国文化に興味を持った頃、その後の日韓関係の更なる悪化の中で気付いていた事だけど、
更に最近映画に興味を持ったことをきっかけにヤバイ…っていう思いを強くしてる私です…。

そもそも今のこの私、
ロシアのウクライナ侵攻が始まった時に、
その歴史を知らなすぎる事に唖然として、世界の歴史のことを漸く考える様になったのがきっかけでした。
→気づけば歴史への興味が映画への興奮に…💦
なんと平和な私…😓

スマホがない時代には、いつもバッグに本が2、3冊入っていた私、
つまり、そういうタイプ、とっ散らかってしか生きられないひと🫠で、
今は香港の歴史の本と、ユダヤ教がなんで迫害されてきたかの本を行ったり来たり読んでますが…
いつ読み終わるのやら…😵‍💫

香港のは、これから観られる予定の映画に行く前に読みきりたい!

話が逸れてしまいました。

現在2巻、非常に辛い事ばかり…
3,4巻と、
それでも生き抜いて来た蔡焜霖さんと台湾の物語、
また覗かせてもらったら、投稿します🤝

#台湾の少年#台湾#台湾の歴史
#蔡焜霖#蔡先生#游珮芸#周見信#倉本知明
#岩波書店#グラフィックノベル
#本#読書#book#読書記録

マイナカードを強制されるのって、
番号で管理されたナチスとかイメージしちゃうの私だけ?
そんな世の中になったら、
私の映画や本のチョイス程度でもくまなく思想犯にされそうだ。
今日もイランでまた2人の少女が亡くなった。
どこへ向かってるんだ、この世は。


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