待遇などの環境整備とモチベーションは比例するわけではない

僕と右腕近藤マネージャー(小学校からの幼馴染)との合言葉で、「会社にしていこう!」というものがある。

会社の定義は、漠然としたものだけど・・・。
自分たちが胸を張れる環境づくり、は最低限必要だと思っている。

僕が10年前に、入社したときは、社会保険はもちろん、雇用保険にも加入していなかった。

僕が最初に手を付けた仕事は、まずは雇用保険。そして、社会保険の加入。
近藤以外の社員からは、給与明細から雇用保険や社会保険が引かれることで、「手取りが減った!」との不満が上がったことが懐かしい(笑)

※近藤は、僕が経営する会社の名義「有限会社桃源郷の健康保険証」を持つことを喜んでくれた(笑)

当時の社員は、休みが週に1度あるかどうか?だった。
月間の労働時間は300時間は超えていた。
絵にかいたようなザ!ブラック(笑)

今は、休みは月に8回確保(短時間社員は12回)。
セントラルキッチンや掃除専門の部隊も整えて、月間の労働時間は200時間前後。前期末には、わずかだが初めて賞与を出すこともできた。昇給システムもある。

飲食店の中では、ホワイトよりにはなってきたと思う。
ただ、上には上がいてることは強く認識している。

でも、最近思うことがある。
環境を整えることだけでいいのか?
確かにうちの社員、そしてアルバイトも含めて離職率は低い。
社員は皆まじめでよくやってくれている。

でも・・・。
それだけでええんかな・・・。
最近よく思う。

営業終わりの深夜に社員と一緒に呑みに行く焼き鳥チェーンがある。

そこには、28歳の店長と26歳の副店長が毎日のように勤務している。
聞けば、月の休みは3回あるかないか?

朝5時前までの営業時間なので、1日の拘束時間は15時時間くらいだろうか。
そのチェーンは関西で10数店舗やっていて、うちの会社より規模は大きいのに・・・。

そんな彼らは、ものすごくモチベーションが高いし、接客レベルもすごくいい。

彼らには、いつか独立をしたいということと、今置かれている環境で結果を出したいという目標がある。

愚痴もなく、大変そうな素振りもない。楽しそうに営業している。
この焼き鳥チェーンの会社全体のことは分からないが、少なくとも、彼らがいる店は強いなぁ、と思う。

彼らを見ていて、環境整備を整えていくことで満足していたら、あかんなぁと思う。

近藤マネージャーとの合言葉で、「会社にしていこう」から「強い会社にしていこう」にかえていこうと思う。

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