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もう一度あなたと

「今回は幽界ゆうかいの恋愛事情やったな」
『あはは~やんわりソフトタッチで抑えたつもりだよ』
「せやけど、幽界は自由奔放なんでもありやな」
『スビバセン。この世の常識は超えるんで』

分体ぶんたいか。分身みたいなもんやろ」
幻想小説ファンタジーって捉えたらいいさ』
「幽界が自由やき、この世は苦しくてええ」
『何が思い浮かぶかも決まってるからね』

♡♡♡

こんにちは!
フジミドリです☆

日曜午後3時の私物語わたしものがたり、今回は恋愛に関する幽界見聞録の二巡目でございます。

お楽しみ頂けましたでしょうか。

ではいつものように、イラストの朔川揺さんと創作談話お届け致します。

♡♡♡

『この世にある人間関係で、男と女の交わりは大きな要素を占めてると思うのよ』

「そらまぁ、性別うたら男と女しかあれへんからな。最近は多様性ジェンダーいうのあるけど」

『全て魂が理解するために決めてきた人生。オレは幽界でそう学んだのさ』

「ほな、わたしらが納得いかんことでも、魂の自分はそれでええいうわけやね」

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私たち地球人は、他人に対してとやかく言う傾向がある。そう見受けられるのです。

どうしてなのか。

恐らく、ご自身の出す結論に自信がないからではないか……そう感じてしまいます。

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「自分の考えに自信あるんやったら、他人なんか気にせんと、独りで進めたらええねん」

『自信ないから、説得して仲間にしたくなる。みんなで語れば怖くないってやつさ』

「これこそ本物やいう確信あったら、周囲が何言うても淡々と進めるだけやもんな」

『男女の交わりも同じなのさ。相手を説得したり束縛したりは、必要ないんだよ』

♡♡♡

愛とは何か──

純粋ピュア波動エネルギーである。
私は幽界でそう学びました。

愛するとは純粋な波動を解き放つこと。相手に対して、そのままでよいと手放すのです。

決して、ああしなさいこうして下さい、押しつけがましい態度など取りません。

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「理屈はわかるんやけど、なかなかうまくいかんもんや。愛と憎しみ、混じっとるわ」

『それでいいのさ。過去世でこびりついた、余分な業を解消するための人生だからね』

「仲が良いから恋人や夫婦になるとは限らんのやね。はぁ、身につまされるで」

『かつて共感した二人の心が離れてしまう。幽界で許し合えたら、嬉しいご縁だね』

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そういった繊細な男女の交わりを、多くの芸術家たちが世に遺してきたものです。

優しく表現したうたもありました。

忘れ去られた古い曲かもしれません。私は、よく聴き返します。心に染み入るのです。

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「なるほど。この歌詞よくできとる」
『そう。物語になっているんだよ』
「確かオリジナルやなかったで」
『カバー曲だね。でも、いいのさ』

「フジさん、カバー曲は合わんやない?」
『たーしかに確かに。元歌がベストだよ』
「けど、この曲に関しては違うんやね」
『伸びやかな声でじーんとなるのさ』

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好みの曲を聞いて、ある情景が浮かびます。気がつくとその世界に入り込んでいる。

こうして、幽界へ渡る方法がございます。

数ある曲の中で好みとなるのは、私の魂が発する波動と調和しているからなのです。

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「わたしは絵を観たり描いたりやな」
『スポーツ観戦で渡る人もいるだろね』
「ほとんどの人が知らんとちゃう?」
『楽しみつつ、意識するだけなのにさ』

「もしかして受験勉強でも渡れる?」
『オレはそうなるよう指導してるのよ』
「ほぉ。そらまた。ちょっと驚いてまう」
『掃除でも料理でも……何でもそうさ』

♡♡♡

かつてボクとキミは誓い合ったね

いつまでも仲良くしようって

楽しかったなぁ

けれど──

あの時は同じ花を見た二人が

美しいと感じ合えたのに

どうしたことだろう

今はもう心が通い合わないのだ

ああ一人、荒野にたたずむようで

涙が溢れてしまう

悲しいよぉ。切ないなぁ

もう一度、あの時に戻れたなら

ボクはきっと

♡♡♡

「おもろいことやっとるやん」
『歌詞そのまま書くと著作権にね』
「へ~そうなん。知らんかった」
『やってる人、結構いるんだけどさ』

「ほな、厳密にはあかんのやな」
『それでちょろっと変えたわけよ』
「ふーん。所謂ようするに一つのパクリや」
『いやだからオマージュリスペクトだってば!』

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私だけのオリジナルを夢見ておりました。

ところが、どうやら私の資質は、気に入った作品をアレンジするタイプらしいのです。

この歳にしてようやく気づけました。

薄々は分かっていたけれど、もしかして認めたくなかったのかもしれませんね。

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「イラストは動画を絵にしただけや」
『いや、それがまたいいんだよ』
「背中のラインが気に入っとるの」
『自分で気に入るって最高だね』

「シーズン4は元ネタあったんとちゃう?」
『あはは~なかなか語れてないのよ』
「シーズン3は文体オマージュやったな」
『今回は世界観に関するものだからさ』

♡♡♡

私たちの創作をどのように味わって頂くかは、皆さまにお任せ致しております。

私はただ、尊敬する作品の世界観を意識しつつ、その波動に包まれながら書くのです。

揺さんの描くイラストが道標みちしるべとなり、そこには心揺らす優しい曲が流れております。



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お読み頂きありがとうございます!

次回の私物語が11月5日午後3時です。

こちら西遊記の創作談話は木曜の朝8時に公開致します。

是非いらして下さい☆


ではまた💚


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