埋め併せの法則
「シーズン2完結やな。お疲れさん」
『ありがと~皆さまのお陰です~』
「ほんまに機縁あって嬉しいことや」
『揺さん、イラスト感謝だよぉ!』
「こっちこそ楽しませてもろたわ」
『最後はやっぱあれしかないよ』
「柴のおしりファンおるらしいからな」
『あはは~オレもファンであります』
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こんにちは!
フジミドリです☆
─こちら西遊記はフジミドリの別アカウントとして創作裏話をお伝えしています─
お蔭さまで【癒や詩絵物語】シーズン2完結できました。お読み頂いた皆さまには感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございます!
塾講師である私は入試直前のため三か月ほどお休みです。来春、戻ります。
最終話では【本当の自分】について物語と詩を編み、いつものごとく朔川揺さんの柴絵で締めました。
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「今回、いわゆる陰謀論を扱っとった」
『ネットで情報が出回ってるからさ』
「興味ある人は振り回されるんやろな」
『まぁ気持ちはわかるんだけどね』
「正直いうて、仮に陰謀があるとしたかて、わたしら一般人はどうしようもあれへん」
『たーしかに確かに。一人ひとりが何かすると言っても、限度あるからさ』
「陰謀なんてあれへん、政治家も識者も信頼できる……マスコミを信じとる人もおる」
『そうみたいだねぇ。欺瞞に気づいて抗おうと活動してる人もいるけど』
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おそらくそれぞれの比率が、地球人の1~2割ではないでしょうか。そう感じます。
残り6~8割は、どちらか迷われ、あるいはどうしようもないと諦め、娯楽の世界へ没我なさるのでしょう。
以前の私がそうでした。
しかし、もう一つ立ち位置があるのです。
道術家は観るに留め聞いて流します。現象は過去世で理解した通り顕われるのです。済んでしまった映像に過ぎません。
ですから、映画でも観るように決まっている出来事を淡々とこなしつつ、他界後の暮らしへ備えているのです。
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『人間として喜怒哀楽が出てかまわないよ。それだって決まってる。ただ同時並行で霊魂の自分は理解しているのさ』
「そうやねぇ。霊魂の自分いわれてもなぁ。漠然としとる。掴みどころない感じやねん」
『あはは~だよね~いやだからこそ、オレはそうだってことに決めちゃってるのさ』
「なるほどな。誰にも確認でけへんことや」
『オレはこのあり方で楽になれたからね』
「理不尽で納得いかんことばかりやけど」
『霊的世界では収支が合っているんだ』
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道術は埋め併せの法則で説明します。
陰謀論者達の暴露する支配層の暴挙が事実だとしても、霊的な収支は合っているのです。
神なる法則は絶対完璧完全
二千年を越す日本史で理不尽に扱われた人々の霊魂が、若い大国へ生まれ変わって復讐を果たしている。
他者のせいではない。過去世の自分が為した所業。あれは自分の姿だ──
そうした理解なのです。
私たちの多くは過去世の記憶を持ちません。必要ないから、それでよろしいのです。
とはいえ、何か起こるにはそれなりの理由があるはずだ、と受け入れるならば、救われる機縁もありましょう。
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「シーズン3はどないな構想やねん」
『そうだな。シーズン2の継続?』
「日常の中で理解するやったか」
『さすが揺さん、よく覚えてるぜ』
「特別な修行やら理論やら面倒な手続きあれへんやろ。ええなぁ思うとったんよ」
『宗教は形骸化してる場合が多いね。組織ってオレにはちょっと合わなくてさ』
「とかく群れたがる人、多い世の中や」
『意識が外へ向くと自分を見失うよ』
「不安なんやろ。自信ない言うか」
『自分の中真に神があるのにね』
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目は閉じて朝陽を浴びる。
ただこれだけで、私の頭や心に浮かぶ思考や感情は、秒で消えます。
圧倒的な眩い輝きと心地よい温かさの中へ、全てが溶け込んでいくのです。
足踏みすれば、仙骨から軽やかな振動は全身へ広がります。生命の躍動なのです。
仕事の自分や趣味の自分、そして積もり重ねた思考と感情の自分が、雲散霧消します。
道はそこに拓けるのです──
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『オレは道術家だよ。やっぱ道だね』
「道かぁ。捉えどころあれへんわ」
『あはは~道は未知に満ちている!』
「うぅ~冷えこむで。お寒いギャグ」
『スビバセン。授業みたい』
「そんなん生徒さん呆れとる」
『いや~優しい霊止たちなのさ』
「わたしは寒いでコタツに入るわ」
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お読み頂きありがとうございます!
次回のフジミドリは3月23日です。こちら西遊記が27日となります。
午前十時、またお逢いしましょう。