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『歯は、何分みがいてもいい~「ながら磨き」は、最強の歯磨き術~』

ハミガキは何分すればいいのでしょう?
1~3分ほどの人が多いと思いますが、朝の忙しい時、昼休みなど貴重な時間をさいてまで歯を磨くのは、食べかすを残さないためだったり、口臭予防のためです。

 たとえ数分だとしても、正直、面倒くさいハミガキを1日に2~3回もするのは、本当に素晴らしいことです。

 人によっては、1分ほどのハミガキで「むし歯」も「歯周病」も防げると思っています。
実際、子どものころと違って、大人になってからむし歯にならないという人がたくさんいます。

 しかし、成人でむし歯になりにくい人は、「歯周病がじわり進行している」可能性があります、痛くもかゆくもないので、気がついていないだけです。

 1~3分で大丈夫でしょうか?
人生100年時代を幸せに生きたければ、不十分です。
歯周病は、じっくり身体を悪くするシロアリのようなものです。
顎の骨は、毎日少しずつ溶けてますし、身体中に炎症が飛び火しています。何十年かたって気がついたときは、シロアリに食べられた家のようになっています。

 40歳すぎから口臭や、歯のトラブルが多くなり、60代で歯が抜けはじめ、要介護の10年間は、口が悪いので「生き地獄」のようになってしまいます。いつも「食べにくい」「ものを噛むと痛い」なんて想像できますでしょうか。体力が落ち、病気にもなりやすくなるのです。

 しかも、家族も介護職員も「口の不調」に気がつきません。認知症があると、いま「痛かった」ことさえ忘れてしまう人もいます。

 ではどうすればいいのか?いま何才でも「病原菌を、取りのぞいてキレイ」にすることです。
実は、これがハミガキの本当の目的であり、「本質」です。

「歯」からは、むし歯菌、
「ハグキ(歯肉)」からは、歯周病菌を取りのぞくのです。

 そこで、もっともオススメなのが、「ながら磨き」です。テレビや新聞、本、雑誌、スマホ、パソコンをみながら歯の死角と歯周ポケットを磨きます。

 歯は28本もありますが、カーブしていたり、凸凹していたり隣りあって磨きにくいところ(死角)があります。歯周ポケットでさえ、子どもの手のひらほどの大きな面積があるのです。

 「ながら磨き」なら長い時間磨けるので、しっかりとキレイにできますし、カーブや凹みなどのふだん磨き残す「死角」や歯周ポケットハブラシを動かすゆとりがあるのです。

 もしテレビの1時間番組で「ながら磨き」するなら、最初の15分は、歯みがき剤をつけて「かため」でブラッシング。CMで口をゆすぎ、何もつけずにかためで「タテみがき」「ヨコみがき」をして、磨き残しがないようにします。

 次の15分は、「毛先の長いハブラシ」を歯周ポケットにさしこんで、「横に小刻み」に動かします。鏡を見ながらだと、上手にできます。最後の15分はフロスでどうでしょう。スポンジブラシもおすすめです。

 1週間に1度でも大掃除しておけば、日ごろの掃除が楽になるように、「ながら磨き」をしておくと、1回1分のブラッシングでも、とても効果的になります。

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