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漫画の感想

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#考え方

創作の感想は「私」が語れ。

この増田について。

*終盤までのネタバレ及びゴールデンカムイについての否定的な意見が書かれているので、読む場合は注意。

基本的に主語を「私」にしないで、主張、感想、意見(データを用いた分析や論文などはいいけど)を語る人が余り好きではない。

「みんなこう言っている」という人はそれだけで斜めな視線で見てしまう。「みんなこう言っている」は(アンケート結果などがない限り)ただの推測であって意味がない

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「男にサイゼに連れて行かれる」のではない。「男をサイゼに連れて行く」のだ。

自分は最初から「文脈としては女性向けで、女性が描いたのではないか」と思っていたので、「男の妄想漫画」として叩かれているのを見て驚いた。

この漫画を女性キャラ視点で見ると、(恋愛的な)力量がはっきりしているために脅威を感じない相手に対して、相手のことを気にせず好き勝手にふるまえる、そして自分の好き勝手なふるまいに対してさえ、相手が一挙手一投足に反応してくれることへの快感を描いている。

熊が人間相

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特定の作品に対してモニョることにおいて、「読み手が自分だからだ」という視点を忘れないようにしたい。

朝イチで読んだこの話ついて。
面白かったんだけど、何かが引っかかると思ってずっと考えていた。

自分の感じたことをストレートに言うと「他人の心に爪痕を残したい欲ってあるよな」だった。

自分はこの話に、「他人に影響を与えたい欲」に対する無自覚さ(もしくは無抵抗さ)を感じて、そのことに凄くモニョったのだ。

一番気になったのは、「影響を与える側である先生の視点の話であること」だ。

人が人に影響を与

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「東京卍リベンジャーズ」を読んで、個人的に引っかかった点色々。

「東京卍リベンジャーズ」を読んで、個人的に引っかかった点色々。

「東京卍リベンジャーズ」を読んで、個人的に色々と気になった点があるので書きたい。

最初に言っておくと、内容自体は人気にたがわず面白かった。

特にループするたびに未来の状況が変化し、その原因を過去に戻って考える展開は良かった。

「東京卍リベンジャーズ」は、自分が「創作の中でこういう要素はここが引っかかる」と書いてきたことが、かなり多く含まれている話なのでその点について話したい。

「登場人物の

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