夏の自由研究は親の教養次第
・子どもに自由研究を通じて「自らの問題意識」と「主体的に問題解決」を養うことができる。
・科学リテラシーはどの年齢も同じくらいのレベル。親がその後に新たな「科学的素養」を身に着けさせる努力をするべき。
・何もなしに取り掛かれないので、「課題の設定」「計画」「観察・実験」「まとめ・考察」「発表」の流れをまずは教えてみよう。
こんちゃ(*'▽')さいとりおです。
今回は『子供の夏休みの自由研究』について記事を作成しました。
いやー学生当時の自由研究を思い出すと、もう一度やり直したくなるような作品ばかりでとても恥ずかしい作品ばかりでした(笑)
例えば、おもちゃ売り場で売ってるような『木でできた組み立て式の恐竜模型』を期限ぎりぎりになって作った記憶があります。
まあ、酷いですね(笑)
どこが研究やねんって突っ込みたくなります。
でも、残念ながらあの時はあれが限界だったんですよね。ここからよく、薬学部に行こうってなりましたよ、ホントに。
実際、夏の自由研究自体、宿題としてのハードルが高いこともあり、子ども一人では困難で親のサポートが必須な状況だと思います。
なので、自由研究は『子と親の課題』とも言い換えることが出来ると思います。
つまり、当時のさいとりお少年の自由研究がしょぼかったのは、親のサポート不足であると勝手に責任転換してます(笑)
なぜなら、わたしは薬学部を経て薬剤師として働くようになり、自由研究に対して「なんで、こうしなかったんだろう?」と発想があり、将来の子へのサポートができると自負しているからです。
この違いは、どこからくるものなのか?その辺が気になりますね。
自由研究とは
自由研究は学校内外によらず、子どもが『自らの問題意識』に基づきながら方法を考え、『主体的に問題解決』に取り組む活動のことを指します。
ポイントは、自由研究に取り込む子どもが「自らの問題意識」と「主体的に問題解決」へ導くことが親の役割なのです。
といっても、子どもに主体的な行動を促すためには、何を手掛かりに始めたらいいのか分かりませんよね?
そんなときは、テーマ(題材)を与えるのではなくて「流れ」を与えてあげましょう。
自由研究は「課題の設定」「計画」「観察・実験」「まとめ・考察」「発表」の流れをとります。
何もなしに「自由研究しなさいよー」って言われても子どもが中々しないのは、この「流れ」を汲み取ることができないからだと思います。
なので、まずは自由研究の始め方や手順を教えてください。そこから、やってみたいことを自分で見つけてくる。
課題の設定が終わったら次の計画に移ってみましょう。その後は一連のどの過程で子どもが、特に支援を必要としているかを明らかにし親がサポートをしましょう。
ここまでできると、子どもに自由研究を通じて「自らの問題意識」と「主体的に問題解決」を養うことができます。
親が抱える不安
子どもの自由研究をサポートする側の9割の親は、多くの不安を抱えている。
「子供がやりきれるのかどうか」
「親がどういうサポートをしたらよいか」
「子供の学年にふさわしい出来栄えかどうか」
「期日に間に合うかどうか」
こうした不安の背景にあるのは、親の科学に対する理解度の低さがあると考えられます。
これには欧米諸国と我が国の一般市民の科学に対する理解度の比較研究からも推察することができます。
その結果は「学校教育での思考を要する知識」よりも「学校教育後の単純知識」に強い特性があることが分かりました。
さらには18 ~49歳の市民の科学リテラシーは、どの年齢も概ね同じくらいのレベルにあることを報告している。
小学生を持つ親の年齢範囲を考えれば、 親がもつ科学リテラシーは大学時代と変わらないレベルだと言われている。
さらに、 そうした親がその後に新たな科学的素養を身に着ける努力をしないことを考慮すれば、自由研究をサポートする親に不安がつきまとうことは想像に難くない。(岡本2008)
また、子供のサポートに不安を持つ理由は、もう一つあると考えられる。
一般に、 夏休みの理科自由研究のレベルは子供の学年が上がっていくにつれて高度な内容となるからです。
高いレベルの科学教育を受けた親にとっては問題ないであろうが、 文系出身者の親にとっては、ますます不安が増していくことなるということです。
自由研究の本来のねらいを理解するなら、子供が自由研究を通じて、科学の素養や最後までやり遂げる強い気持ちを養い、終わった時の達成感を味わえるように親は責任をもって彼らを導かなければならない。
つまり、子供を導くことに不安がある言って、「形だけ整えて提出すればいい」といった安易な考えに陥るのは、親の無責任かもしれない。
なぜなら、 自由研究という学習活動の多くが家庭教育という枠の中で行われている現状を考えれば、子供が頼れるのは学校よりも親しかいないのです。
親たちもそのことに気づいて、 わが家の家庭教育で何ができるのかをもっと研究すべきである。
現在のインターネット環境を利用すれば、自由研究のテーマの設定、 研究計画の立て方、 結果のまとめ方、 成果の発表の仕方など、 自由研究を進めるうえでのノウハウを簡単に入手することができる。
そのようなときには、「どのような図表が描ければ、 あなたが知りたいと思っていることを読み取ることができるのかをイメージしなさい」と指導するといいでしょう。
まとめ
・子どもに自由研究を通じて「自らの問題意識」と「主体的に問題解決」を養うことができる。
・科学リテラシーは、どの年齢も概ね同じくらいのレベルなので、親がその後に新たな科学的素養を身に着ける努力をするべき。
・何もなしに取り掛かれないので、「課題の設定」「計画」「観察・実験」「まとめ・考察」「発表」の流れをまずは教えてみよう。
でした( ^ω^ )
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