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【アレルギー専用鼻炎薬】OTCとして薬局で買えるようになった「タリオンAR」の特徴と価格｜花粉症

さいとりお｜汗かき薬剤師

はい！さいとりおと申します(*'ω'*)！

今回は、OTCとして薬局で買えるようになった「タリオンAR」の特徴と価格のテーマで記事作成していきます。

この記事で得られること

✅タリオンARとは？
✅他に比べ優秀な性能
✅個人的に気になる部分

そろそろ、ある特定の人たちにとって憂鬱なシーズンがやってきます。それは何かというと…そう「スギ花粉」即ち、花粉症です(笑)

地域によって、飛んでくる花粉の種類や時期は様々ですが、九州では早い人で1月の終わりごろから5月くらいまで「鼻水」や「くしゃみ」といった花粉症状を感じることがあります。

したがって、花粉シーズンが来るとどうなるのか？というと、「鼻水が止まりません」「目が痒い」といって病院に殺到する人が多くなります。

しかし、このご時世では例のアイツのおかげで、外に出歩くことや病院への受診を控えたいところだと思います。ましてや、人ごみには近寄りたくないはずです。

なので、病院でもらえる薬と一緒のものが薬局で買えるとしたら嬉しいですよね。そこで、今回は12月に発売になった花粉症の薬である「タリオンAR」の特徴をまとめていきますので参考になれば幸いです(*'ω'*)


タリオンARとは

タリオンARは、医療用成分「ベポタスチンベシル酸塩」を配合したアレルギー専用鼻炎薬です。

蕁麻疹や痒みで皮膚科に行ったときやそれこそ、花粉症で耳鼻科に行ったことある人でしたら「タリオン」を使ったことがあると思います。あれと、同じものになります。

要は、「タリオンAR」は病院でもらう「タリオン」の市販薬版という認識で大丈夫です。難しい言い方をすると、＊スイッチ OTCと言われたりします。

なので、この「タリオンAR」が発売になるニュースを聞いた時の私の反応はどうだったかというと、「え？！タリオン買えるようになったん？すごっ」って感じでした。

このことからも、この薬への期待が伺えるでしょうか？(笑)

＊補足：スイッチ OTC とは、医療用医薬品として長期間使用され、安全性が十分に確認されたうえで、要指導用医薬品または一般用医薬品として販売が可能になった OTC 医薬品のことです。


特徴

では、次に「タリオンAR」の特徴を見ていきましょう！

私が思うに、この薬が市販されてる他の花粉症の薬より優れている部分として2点挙げられます。

1.効き目を実感できる早さ。
2.飲み合わせを気にしなくていい。

まずは、効き目を実感できる速さについて。

タリオンARの医療用成分である「ベポタスチンベシル酸塩」やアレグラなどの花粉症の薬は「第2世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれます。

第2世代抗ヒスタミン薬であれば、副作用は少なく正直どれ選んでも得られる効果がそんなに変わらない印象です。

もちろん、個人差がありますが・・・。

しかし、このタリオンは他のものと比べて早く血液中に入るため効き始めが早く、鼻のアレルギー症状（くしゃみ、鼻水、鼻づまり）を改善します。

データでみる、タリオンAR vs アレグラFXの比較

■タリオンAR（ベポタスチンベシル酸塩）
Tmax：1.2時間
■アレグラFX（フェキソフェナジン塩酸塩）
Tmax：2.０時間


補足：最高血中濃度到達時間（Tmax）は最大濃度に達するまでの時間。

つまり、タリオンARを服用後は「大体1時間くらいで薬の効果が強く発揮する」ため、30分程度で効果が得られる。ということです。

やはり、薬に求めるところって効き目だったり、早さですよね。

なので、既にくしゃみ・鼻みず・鼻づまりといった症状がある人で飲んで直ぐに効果が実感したいなら「タリオンAR」をおすすめしたい。


続いて、他の薬との飲み合わせを気にしなくていい点について。

飲み合わせに関しては、絶対ダメってやつと注意しようね～の二種類あります。「タリオンAR」においては、そのへんは気にしなくてもいいので非常に扱いやすい印象を持ってます。

もちろん、同効同種の薬はダメですけど(笑)

ただ、腎機能が低下した人には向かないため、気になる人は必ず薬剤師に一声かけるといいでしょう。

【POINT】
タリオンARは薬の効き目を実感できる早さと他の薬との飲み合わせのを気にしなくていい部分に強みがある。


気になるところ

ここまで「タリオンAR」のいい部分をお伝えしてきましたが、実際花粉症の人が買いに来たときにこの薬を勧めるのか？と聞かれたら、「う～ん、どうだろうな～」って感じです(笑)

そもそも薬っていうのは、その人が何を得たいのかに左右されるからです。なぜなら、副作用である「眠気」を上手く使うこともできるし、価格のことも考慮しないとダメですからね。

もちろん、飲んでる薬や既往歴も含めて。

中でも個人的に気になるのは、価格です。

【容量・価格】
10 錠：メーカー希望小売価格 1,280 円（税抜）
30 錠：メーカー希望小売価格 2,400 円（税抜）

このタリオンARは１日２回服用の製品なので、30錠入りだと15日分しかないってことです。１か月分だと、4800円。

これをどうとらえるかは人それぞれなのですが、個人的には効き目が早くて効果もある「タリオンAR」よりも別の製品を選んで飲むかな～って思います。

内緒ですよ・・（小声）

この辺の話を詳しく解説する記事を作成予定なので、知りたい方はフォローして待っててください( ^ω^ )

あとは、買いにくい。

これは要指導医薬品といって、今のところ薬剤師と対面でしか購入できないので、薬剤師不在のドラッグストアでは販売できないこともあるかもしれません。

まあ、無難なのは処方箋を扱ってる薬局であれば、薬剤師がいるのでそちらに行かれることをおすすめします。


まとめ

☑医療用と同量配合
☑効き目を実感できる早さと飲み合わせを気にしなくていい
☑価格と買いにくいところが気になる。

でした(*'▽')

最後まで見て頂きましてありがとうございます。

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