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キリスト教およびキリスト教徒

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#靖国神社

古今東西の文明を包み込む京都「祇園祭」──禁教時代に「聖書物語」を飾った函谷鉾(「神社新報」2002年1月14日)

古今東西の文明を包み込む京都「祇園祭」──禁教時代に「聖書物語」を飾った函谷鉾(「神社新報」2002年1月14日)

 日本三大祭りのひとつ、京都・八坂神社の祇園祭について書こうと思います。

 昨年(平成13年)9月11日のアメリカでの同時多発テロ事件に端を発するアフガニスタン戦争はすでに最終局面を迎え、今度は他のイスラム諸国を標的とする第二段階に進みそうな気配です。「文明の衝突」という表現を否定する人は多いのですが、そうした側面は否定しても否定し切れないようにも思います。

 テロ事件の容疑者にはアフガン人は

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当てはまらないカトリック司教の靖国批判。糸永司教にしてもなお(平成19年12月20日木曜日)

当てはまらないカトリック司教の靖国批判。糸永司教にしてもなお(平成19年12月20日木曜日)

 この一年ほど、日本のキリスト教、とくにカトリックの指導者に対する批判もしくは問題提起を、一般のメディアで何度か書いてきました。この10年ほど、キリスト教について学んできて、靖国批判や歴史批判をする司教様方の政治的言動があまりにひどいものと映ったからです。(それらは私のサイトに掲載してありますので、ご関心のある方はどうぞご覧ください。)

 しかしけっして教会指導者すべてが左傾化し、異端化している

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ふたたび岡田東京大司教様へ──なぜそんなに日本批判に血道を上げるのですか?(「正論」平成19年6月号から)

ふたたび岡田東京大司教様へ──なぜそんなに日本批判に血道を上げるのですか?(「正論」平成19年6月号から)

 岡田武夫東京大司教様、前回の手紙はお読みいただけたでしょうか? 近年の教会指導者の政治的言動には見過ごせない疑問点が多々あり、杞憂(きゆう)であればと願いつつ書簡をしたためた次第です。けれども懸念はけっして私だけではないようで、ある信者の方から届いたお便りにはこう書かれていました。

「拉致(らち)被害者の家族を支援するならまだしも、主権を侵している北朝鮮の側に立った発言を繰り返す司教様もおられ

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「政教分離」カトリックの論理破綻──昭和七年「靖國神社参拝拒否事件」の真相(「神社新報」平成18年1月20日から)

「政教分離」カトリックの論理破綻──昭和七年「靖國神社参拝拒否事件」の真相(「神社新報」平成18年1月20日から)

 昨年(平成17年)十一月に来日したブッシュ米大統領夫妻は京都での日米首脳会談に先立って、小泉首相とともに臨済宗・北山鹿苑寺(金閣寺、有馬頼底住職)に参詣した。

 夫妻は首相に出迎へられたあと、住職の案内で境内を首相と一緒に散策し、金閣の本尊の前で首相から拝礼の作法を伝授され、合掌したと伝へられる。

 大統領が日本の代表的な社寺を参詣するのは今回が初めてではない。

 平成十四年の来日では明治

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神饌になった南蛮菓子「金平糖」──靖国神社創立130年とザビエル来日450年(「神社新報」平成11年8月16日号から)

神饌になった南蛮菓子「金平糖」──靖国神社創立130年とザビエル来日450年(「神社新報」平成11年8月16日号から)

 先月(7月)上旬、2万灯を超える灯籠の飾り付けなど、みたままつりの準備で大わらわの靖国神社を訪ねました。同社では金平糖(こんぺいとう)が神饌として神前に供され、参拝者に授与されると聞いたからです。

 はて、金平糖といえば、もともとはポルトガル語で、たしかキリスト教の宣教師が信長の時代に日本に伝えたのではなかったか。それがなぜ、よりにもよって、外国との戦争で非命にも戦陣に散った戦没者をまつる靖国

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