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訳知り顔の「神聖天皇」批判を批判する by 阪本是丸──氷川神社御親祭150年記念講演の資料から 1(2018年7月7日)
平成二十八年人月八日、天皇陛下は「退位 (譲位)の意向が強く滲み出ている」とされる「おことば」を、国民に向けて発表された。それから一年有余が経ち、すでに(平成30年)六月には「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」も成立、公布された。
一部の報道によれば、政府はこの九月中にもこの法律の施行日 (退位期日)を政令で定める方針とのことであつたが、現時点 (九月十八日現在)では政府に特段の動きはない
近世における皇室と幕府と神社の制度 by 阪本是丸──氷川神社御親祭150年記念講演の資料から 4(2018年7月14日)
▽1 信長・秀吉・家康と神社
織田信長、そして豊臣秀吉の出現によって、ようやく長い戦乱の時代にも「天下統一」による平和な社会への兆しが見え、日本の歴史は確実に新しい時代へと動きつつあった。いわゆる織豊時代は短期間ではあったが、それまでの中世的社会を大きく変換させ、約二百年にも亘る「封建時代」の幕開けを準備した時代であった。
神道と神社の歴史も、織豊時代の到来によって一大画期を迎えた。