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17/【個人事業主は要チェック】まだまだある勘定科目を見落とさないで

これまでは、みなさんに興味を持ってもらいたいため「そんなものまで経費になるの?」という勘定科目を優先してご紹介してきました。今回はまず、そこから抜け落ちている物もフォローしておきます。

●もし仕事の一部を人に頼むなら「外注費」

私の場合は、原稿の執筆からイラストやデザインまですべて自分で仕事にしているので発生することはないのですが「外注費」というものがあります。例えば店舗を構えている個人事業主の場合看板やメニュー値段表などクリエイターの方に発注する場合もあるでしょう。もちろんクリエイターの方が個展を開く際に、ポスターデザインやイラスト、パンフレットの原稿などを外部のクリエイターに発注することもあるでしょう。

また、本来は自分でやるべき作業(自分でもできる仕事)の一部を、同業者に手伝ってもらいうという意味で「外注」が発生するケースもあるかもしれません。
こういった場合の経費が外注費というわけです。

●仕事のためのウェブサイト作成も経費になります

もう一つ付け加えたいのが「宣伝広告費」です。
フリーランスが仕事を得るためには人間関係での紹介や、SNS での発信などがきっかけになることも多いでしょう。店舗を構えているなら店先でお客さんを呼び込むアピールをするということもあるでしょう。そして古典的ではありますが広告を出すという考え方も覚えておいてください。特にネットで商品を売るような仕事の場合自分の EC サイトにお客様を呼び込むために広告は重要な要素です。あまり事例を見たことがありませんがクリエイターの方も広告を出して仕事を呼び込むというケースだってこれからは考えられます。

自分の仕事の宣伝のためのパンフレットやチラシなどの制作費、新聞や雑誌などの広告掲載費が広告宣伝費です。
広告宣伝と言うと、これまでは新聞に折り込みのチラシを入れたりポスティングをしたりといったイメージが強いかと思いますし、そのためには広告代理店に支払うお金が「広告宣伝費」になっていました。

また、今は個人レベルで管理できるインターネット広告という手段が増えて、個人で広告を出すハードルがぐっと下がりました。ターゲットを絞って比較的少ない金額で始められる Facebook 広告などを利用するケースもあります。個人事業主として事業を立ち上げたときお財布に余裕があるのであれば、まず最初に広告を打ってみるというのも一つの手段です。 

●サイトを作るのは宣伝広告費?それとも通信費?

また20年前はインターネットでホームページを持つことが広告になるという考え方から、大企業がホームページを持つようになり、それに続けと多くの個人事業主がウェブサイトをつくることがブームになりました。当時は個人で作るのは技術的に難しいということで広告代理店や町の Web 屋さんが請け負っていましたが、今では個人でも簡単に自分のウェブサイトを作れるような環境が整ってきたためレンタルサーバーを借りて自分でサイトを作る人たちも増えているはずです。

さらに、インターネットで商品を販売する場合、BASEやSTORESといった個人規模で安価で始められるものもありますが、ご自身でレンタルサーバーを借りてECサイトを作るケースもあります。

これら、Webサイトの制作、維持にかかる経費は「広告宣伝費」であると言えるでしょう。もちろん以前ご紹介した「通信費」として計上するのでも良いと思います。自分がわかりやすい、税務署に説明しやすい方を、各自の判断で選択してください。
いずれにせよ、インターネットでかかる費用は2000年代以降生まれた広告宣伝費と言えるでしょう。 

●仕事の環境も経費で整えよう

実店舗を持っている方。また事務所を持っている方(自宅と兼用でも結構です)にとっては、仕事で使っているうちに設備にほころびが出てきます。また特殊な機械や設備などを使っている場合はその保守点検も必要です。そこで使われる経費が修繕費です。照明に使っている蛍光灯が切れてしまったり、エアコンが故障してしまったり……。まるまる新たなものに買い替えるのではなく一部分を取り替えて修繕して環境を整えるためのお金は修繕費として経費に加えましょう。

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