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13/【フリーランスならではの特権】クリエイターなら経費(勘定科目)をこう作る

●勘定科目は自由に作って良い

「海外旅行だって経費で落とせるよ」
それを言うと会社員の人たちは「マジかよ?それ違法じゃないの?」と笑いつつ羨ましがってくれます。そうなんです。会社には事業目的として定められた事業の種類があるので勘定科目はある程度決まったものになってしまいます。しかしフリーランスは自分の仕事を自分で管理することが前提です。だから、それにまつわる経費も自由に作ることができるわけです。これはフリーランスならではの節税の大きな強みになります。大いに活用しましょう。

一般の企業での勘定科目に「新聞図書費」というものがあります。これは仕事に関する情報を仕入れる為、新聞や書籍、雑誌の購入費用を経費として計上するものです。 もちろんフリーランスも「新聞図書費」を活用することができます。
作家、ライターという職業を生業にしている私の場合、むしろここの割合が一般企業以上に大きいと言えるでしょう。
情報を知ること、刺激を受けることが「原稿を書くための原材料」となるからです。これは飲食業の方が食材を仕入れるのと全く同じことなのです。 

そこで私は、税理士の方と相談して「資料費」と「研究費」という二つの項目を勘定科目として作ることにしました。

よく青色申告入門などの書籍を読むと勘定科目の例が挙げられているわけですけれど、これはあくまでも「一般的な例」に過ぎません。勘定科目は、経費の種類を税務署の人が理解しやすいように仕事の内容によって事前に仕分けられたものです。だから自分の仕事に関係がなければ空欄でも構わないし、自分の仕事に合った勘定科目を作ることはなんの問題もありません。
実際、確定申告で提出する書類にも、一般的な勘定科目の他に、新たに書き込めるスペースが6項目分ほど空いているのです。

勘定科目を自由に追加出来る

みなさんも経費の内容をより分かりやすくする必要があるのであれば、新たな勘定科目を作りましょう

●資料費を前提として仕事を作ることもアリ!

では参考までに私の考えた「資料費」「研究費」がどういうものかを説明します。

資料費はズバリ「仕事に直接関係した」書籍や雑誌の購入費。さらには「仕事のために鑑賞した映画や舞台のチケット代」まで含まれます。帳簿には案件ごとに「収入」を書き入れる欄がありますが、そこと直接結びついているなら「資料費」で間違いありません。「新聞図書費」よりも、より収入との因果関係がわかりやすいので、税部署の調査が入ってもむしろ説明しやすい項目になっています。

そもそも、映画鑑賞、読書は私のもとからの趣味で、それを原稿にすることを仕事にしたという経緯があるため、プライベートであると同時に大事な仕事ともイコールでつながっています。私に限らず、多くのクリエイターの皆さんも自分が好きなジャンルだから仕事にした、という方が多いハズ。で、あれば私と条件は全く同じです。原稿書くために必要とした映画、音楽、舞台の鑑賞料、読書のための購入費用は「資料費」として経費にすることができるのです。
ズルい言い方をするなら、「自分が観たい映画」「読みたい小説」があるならば、それにまつわる仕事を作ればいい。それなら後ろめたさもなく経費にすることが出来るでしょう。

ここまでに出てきた勘定科目をまとめておきます!
地代家賃
(業務に使っている家賃、管理費、駐車場代など。自宅の場合家賃の半分が目安)
水道光熱費
(自宅の場合、電気代は全体の7割。水道代、ガス代は3割を目安)
通信費
(電話料金、インターネット回線料、レンタルサーバーなどのネットサービス料、切手やはがきなどの郵送費)
荷造運賃
(商品を直接販売している方は、配送料。こん包材の購入も含む)
旅費・交通費
(仕事の打ち合わせや現場への移動。出張、視察に使う電車、バス、飛行機など公共交通機関の運賃、タクシー代、宿泊代など)
車両費
(自家用車、バイク、自転車を仕事に使っている場合、ガソリン代、自動車税、自動車保険料など。プライベートとの分配を考慮して配分すること)
新聞図書費
(新聞、書籍・雑誌の購入費)
資料費
(仕事に直接関連する、書籍雑誌代、鑑賞料、物品の購入費など)

次回は、使い勝手の良い「勘定項目」としてフリーランスならぜひ追加しておきたい「研究費」について紹介します。

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