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「埼玉発世界行き」奨学金特集➂ ~国際交流協会 並木さんに聞く~

こんにちは!前回に引き続きOliviaです。
今回は、「埼玉発世界行き」奨学金特集後編です!前編ではこれまでの歴史や関わっている方々の思いについてお伺いしました。中編では、これまであまり知られていなかった埼玉県親善大使の制度やその活動についてレポートしました。
お待ちかねの後編は、「埼玉発世界行き」奨学金の選考や奨学金の現状・将来についてお伺いします。

「埼玉発世界行き」元・現奨学生、埼玉県親善大使同窓会の会員の皆様、更にはこれから「埼玉発世界行き」奨学金への応募を考えている皆様は必読記事です!お楽しみください☺️


■「埼玉発世界行き」奨学金の選考について聞く!求める人物像!!

ーー「埼玉発世界行き」奨学金への応募を考えている人からたくさんの質問が来ています。

質問にお答えする前にまずお伝えしたいのが、一次情報にあたることの重要性です。具体的には、埼玉県やグローバル人材育成センター埼玉のウエブサイトをよく読んで頂きたいです。重要な情報がたくさんあるはずです。

ーー宣伝になりますが、前回前々回の「埼玉発世界行き」奨学金特集もチェックして頂ければと思います。私たち埼玉県親善大使同窓会は、これまであまり知られていなかった「埼玉発世界行き」奨学金の歴史やコンセプト、埼玉県親善大使の制度について、一人でも多くの方にご理解頂くべく、インタビューをしています。奨学生同士のコミュニティのみならず、県や支援者の方々との輪が広がっていけばと思っています。

良い取り組みであると思います。多くの人に届くと良いですね。
奨学金に応募するにあたって情報収集をし、奨学金の背景を理解することはとても大切です。

ーーまず、「埼玉発世界行き」奨学金として、求める人物像について教えてください。

まず、高いインテグリティ(誠実さ)があること。留学や奨学金の合否に関わらず、人としてとても重要な要素です。奨学生の皆さんには、このような企業や個人の方々の支援あっての奨学金であること、数十万円、数百万円を出して頂くことの重みを考えて頂ければと思います。
第二に、還元。「埼玉発世界行き」奨学金は多くの人に支えられて、今日まで続いてきました。「埼玉発世界行き」奨学金においては「奨学生の責務」として、奨学金支給にあたりお願いしていることがあります。壮行会への参加、留学後のフォローアップ調査(毎年行われる)への回答、埼玉県親善大使として活動、その報告等々です。これらは、奨学金継続に当たり非常に重要なものです。
ただ、責務を果たすのは当たり前のこと。「埼玉発世界行き」奨学金には志の高い、チャレンジ精神ある方が多く集まっています。折角ならば、「埼玉発世界行き」奨学金の輪がさらに広がっていくように、実際にプラスアルファの行動を通じて還元していって頂きたいですね。
最後に、この奨学金のコンセプトは、埼玉県から世界にチャレンジする若者を後押しすること。そのため「チャレンジ精神を持っていること」が大前提です。

ーー奨学金支給が決まる前から埼玉県親善大使同窓会に連絡を取り、懇親会などに出席して下さるケースもあります。同窓会は、埼玉県親善大使経験者のみならず、理念に賛同して下さる全ての方のための場所ですので、今後も多くの方にご参加頂ければと思います。「埼玉」を起点とした輪を広げていきたいです。

▼お話をお伺いした並木副局長

■「埼玉発世界行き」奨学金の現状 資金枯渇の危機!? 

ーー「埼玉発世界行き」奨学金の原資(奨学金の元となる資金)はどのような状況でしょうか。

残念ながら、一般奨学金コースに関しては近い将来資金が枯渇すると思います。一般奨学金コースには3つのコースがあり、地域活躍コースでは年間20万円を50人に、学位取得コースでは100万円を10人に、高校生留学コースでは50万円を30人にお出ししています。この規模の奨学金を継続的に提供するためには、より多くの寄附が必要です。
今、次の策を考えていかなければいけない時期にあります

ーー埼玉県や埼玉県国際交流協会、グローバル人材育成センターとして、どのような取り組みをしているのでしょうか。

我々としては、奨学金の輪を広げていくべく、様々な企業様に連絡を取ったり、個人の方にご説明させて頂いたりしています。ただ、やはり賛同してくださる方々に出会うのは難しいですね。コミュニケーションを重ねていきたいと思っています。

■アピールよりも等身大。インテグリティと還元。「埼玉発世界行き」奨学金の面接で求められること

ーー書類選考のほか、コースによっては面接選考がありますね。どのような点を見ているのでしょうか。また、どのようなアピールをすれば良いでしょうか?

冒頭、求める人物像で「インテグリティ」の重要性についてお伝えさせて頂きました。自分を大きく見せたり飾ったり、アピールしたりすることはこの理念に反します。等身大の自分を出すことを大切にして頂きたいです。
合格のために自分を取り繕っても、それは文章に出てしまうし、面接官に伝わってしまいます

ーー確かにそうですね。ただ、とはいえ奨学金に合格したいので対策方法を教えて欲しいという相談が、埼玉県親善大使同窓会にたくさん来るのです。

広い視野を持つことが重要です。奨学金選考、自分自身の思考を深め、輪を広げ、留学をより良いものにするための機会と捉えて頂きたいですね。
例えば、なぜ留学するのか?何を学びたいのか?留学後どのようになりたいのか?明確に言語化すると良いのではないでしょうか。そうすることで、奨学金の合否に関わらず、改めて自分自身の留学での目的や目標を確認することができます。書類でも、面接でも、それを伝えれば良いのです。
また、繰り返しになりますが「還元」の視点を持って頂きたいですね。自分の留学の成功、奨学金を得ることだけを考えるのではなく、埼玉県という大きなコミュニティの中の一員として何ができるかという視点を普段から持つことが重要です。面接で現れるのは、普段の思考であり普段からの積み重ねです。

■広がっていく「還元」の輪 次世代にバトンをつないでいくことの大切さ

ーー「還元」についてのお話が多く出ました。もう少しお話し頂けますでしょうか。

例えば、壮行会に出席し後輩たちを激励する、埼玉県親善大使同士でプロジェクトを立ち上げる、「埼玉発世界行き」奨学金への寄付など、様々な方法があると思います。
今年度は過去に「埼玉発世界行き」奨学金で留学された方が冠奨学金のスポンサーとなって下さりました。このような還元の輪の広がりを、とても嬉しく、有難く思っています。

■埼玉県親善大使同窓会について聞く 近い将来、コラボ!?

ーーこちらの記事(URLを貼る)にあるように、埼玉県親善大使同窓会は有志によって設立されました。埼玉県親善大使経験者が集い、ネットワークを広げ、埼玉県に還元(=恩返し)することを目的としています。現在は、埼玉県親善大使経験者同士が集う懇親会の開催、有識者の方々へのインタビューや対話、政策提言を行っています。

埼玉県親善大使同士のネットワークは非常に貴重だと思います。
埼玉親善大使同窓会は、埼玉という共通点はあれど、年齢も進路も、専門分野も異なる多種多様な方が集まる場所。親善大使同窓会だからこそ生まれるネットワークや交流があると思います。
我々も時代に合わせた制度づくり、交流会を考えていく必要があります。その過程で、埼玉親善大使同窓会様ともうまくコラボしていければと考えています。

ーー是非、お願いします!最後に、奨学生・元奨学生や奨学金への応募を検討されている方、この連載をお読みの方にメッセージを頂けますでしょうか。

皆さんならではのアイディアで、埼玉県に還元していって頂ければと思います。皆さんの様々な舞台でのご活躍を願っています。



いかがだったでしょうか!?
埼玉県親善大使同窓会では、皆さんの留学や奨学金への応募を応援しています。
私たちは、埼玉県、埼玉県国際交流協会、グローバル人材育成センター埼玉とは関係のない、有志による団体ではありますが、多数の埼玉県親善大使経験者がおり、様々な活動を行っています。埼玉県親善大使経験者でなくとも、活動に参加することができます。
ご興味ある方は、saitama.gw.ambassadors☆gmail.comまでご連絡下さい。(@を☆に変えてください)

次回からは……実際に冠奨学金を支援してくださっている企業様のインタビューを連載形式でお届けします!
第一回目は、200メートル上空から落としても、中にある卵が割れない究極のパッケージ(梱包材)を開発した埼玉県のカネパッケージ様。夢と遊び心溢れるパッケージを、多数開発されています。

乞うご期待!


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