見出し画像

サンノゼ発砲事件で不安になった私

先日アメリカで起こった発砲事件のニュースが目に入ってきた。2021年5月26日にサンノゼで起こった発砲事件だ。

カリフォルニア州サンノゼの鉄道施設で発砲事件が起き、容疑者を含む8人が亡くなった。

アメリカへの出発を4日後に控えた私は、その銃社会の現実を見て、不安と恐怖が止まらなくなった。

私が決断したことは正しかったのだろうか。アメリカに行っても大丈夫だろうか。

自分一人でそんなことをずっと考えたら、不安と恐怖で涙が出てきた。でも一人で考えていても負の連鎖に入るだけだ。危ない。そう感じた私は、イギリスに留学経験のあるシンガポールの友達に漠然とした不安を電話で相談した。

「アジア人はやはり『アジア人』として見られるし、嫌なことを言われる時も確かにある。でもそれ以上に親切な人たちにもたくさん出会ってきた。最初の1か月は不安かもしれないけど、大丈夫。」

地元の福井で出会ったアメリカ出身の友達二人にも、銃社会のことや事件についての自分の不安を聞いてもらった。

「それらのこと不安に思うのは当然だよね。銃声は今まで聞いたことがない。ただスリに遭う可能性は大きな都市に行けば行くほど上がる。でも気を付けていれば大丈夫。アメリカに行くと必ずカルチャーショックを受けると思うけど、必ず慣れるから大丈夫だよ。」

「心配になる気持ちは分かるよ。狩りのための銃声は聞いたことあるけど、あなたが恐れているような、人が人を打つ銃声は聞いたことがないし、何か事件に巻き込まれたこともない。正直あなたは大丈夫だと思う。」

ちょうどその時、カナダへ1か月留学した時に仲良くなった友達から連絡が来た。

「Mickey、サンフランシスコに行くの!?私の親戚がSan Diegoに住んでいて毎年Californiaに行っているよ!カナダとアメリカの国境が再開したらCaliforniaで会おう!」

確かに私は「1人」でアメリカに行くが、「独り」ではないんだなと思った。友達や家族が掛けてくれた言葉や、自分のためにしてくれた行動の一つ一つが、自分の中でピースとなって心に残り、自分の糧となっていく。また同じ不安が襲ってきても、きっと大丈夫だと思うことができた。

私たちはそうやって「独り」じゃないと思うことができる。自分「1人」では無力だ。でも周りの人が支えてくれるから私たちは無敵でいられる。

そうやってしか、自分は自分を励ますことしかできない。

確かに私は不安だし恐怖だ。でももう大丈夫。一旦不安や恐怖や負の感情とさよならしよう。

孤独でも一人でも「独り」じゃない。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?