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6月チェロレッスン2回目(つづき):発表会の曲決め

価格が天井知らずの弦楽器の話の続きです。
私も手頃な価格のチェロを気に入れば良かったのになぁ。
先生や大先生の音を間近でずっと聴いていたせいでしょうか。耳が贅沢になってしまったようです。

私は楽器の大きさが気になります。
フルサイズだけどひと回り小さいのってどうなんだろう?音の迫力が足りなくならない?

「小さめのフルサイズであれだけ鳴る楽器は貴重だよ。今そういうサイズ作ってないし。
小さめで作るなら分数チェロでしょ。
夜の体格ならふつう7/8かな(私の身長158cm)。
日本人は欧米人よりどうしても小柄だから、小さめでよく鳴る楽器出たらみんな欲しがる。
中には手が大きくて余る人もいるけど、多くの人は指板は短いほうが左手楽だよね。特に女性は。
あのチェロ弾いてる君を見ていたけど、サイズちょうどよかったよ。」

そうですか…
じゃあ出来上がりを楽しみに待ちましょう。


11月の発表会の曲を考える。

「夜、喜べ。発表会の会場、大先生のリサイタルやったホールだよ。」

やったぁ!🙌🏻

あのホール音響良くて、音が3割増しに良く聴こえるんだよね。
弱点としては、ホールが小さいためオーケストラはできなくて、弦楽はせいぜい室内楽しかできないこと。

あそこで演奏するなら、君は無伴奏一択にしなさい、と先生に言われる。

今私は弾かなきゃならない曲を9曲(中身29曲)抱えていて、これ以上増やすと、とても弾きこなせない。
なので、一通り弾ける3番から選んで、精度を高める練習をすることになった。

3番なら何がいいだろう?
プレリュードは飽きてしまった。
クーラントが好きだけど、朗々とサラバンド弾くのもいいなぁ。

「あのホールで無伴奏弾いたら最高だよ。修理の100年チェロなんかで弾いたらなおさら。
大先生のリサイタルでひとりでサラバンドやったとき、気持ちよくなっちゃったもん。」
とウットリする先生。

ちょっとまって。
私があんなに先生の状態を心配して聴いていたのに、センセは自分の音に酔ってたの⁇

…なんかくやしくなってきた…!

「あの、センセ…」
「なに?😊」
「センセがそう言うと2割増しにイヤらしく聞こえるので、言動に気を付けたほうがいいと思います😑」
「ええ⁉︎😳」
この人は自分がちょっとイケメンなの、自覚ないんだろうか?
「教室の生徒さんと話すとき、気をつけてください。女性だけじゃなく、男性にもですよ。ドン引きされるか、誤解されます😑」
「そうかな…おまえも引いた?」
「私は慣れてるのでヘイキです😑」
「えええ⁉︎😳😳」

先生は無自覚ナルシストだ。
でも、音楽やダンスや絵画etc…といった何かの表現者は、ある程度ナルシストであることも必要だと私は思っている。
私も演奏家の端くれ。
ナルシストにはナルシストで対抗する。

「センセばっかり気持ちよくなってるの、ずるいなって思いました。
発表会の曲、ヴィブラート3割増しでサラバンド弾いて私も気持ちよくなります、決めました!」

先生、明らかにギョッとした!
「おまえこそ、言動気をつけろよ…😳」
「ここでだけ、です。私は自覚があるので、センセみたいなヘマはしません、大丈夫です😑」
「…そうなの?」


短時間で曲も見てもらう。
先日の試奏のとき、ホルストは見てもらった。
ここのところずっとオケ曲見てもらってて、無伴奏3番プレリュードがお預けになっていた。いい加減合格がほしいところ。

最初から通して弾き始めると、前半は自分も納得の出来だった。

後半たった1か所、指の届かないところでつまずいた。

指が届かない1音はもう仕方がない、次の3音がしっかり音取りできれば良い、と言われる。

そこで時間になってしまい、また合格はお預け…ああ。
前半、もうあんなに美しくは弾けない気がする…!
ざんねんっ!!😂

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