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楽しいノエルの準備♩2021/12/13- a letter from Paris

週末の朝

窓の外でカタコトという音で目を覚ましました。

ついこの間まで真っ赤に染まって目を楽しませてくれていた蔦の葉がすっかり落ちて、代わりに見えるようになった小さな実を鳥が食べに来ている音。

可愛いらしい黒い鳥は、人に慣れているのか、雨戸を開けても横の壁にとまってのんびりと実をついばんでいます。

もう12月。あっという間の年末。

外に出ると、気の早い親子がマルシェドノエルで買ったらしいもみの木を抱えて歩いていました。
花屋の店先にも囲いができてネットに入ったもみの木が並び、横にはいくつものリース、マダムが店員さんとおしゃべりしながら選んでいます。

12月らしい馴染みの光景。去年はコロナのせいで寂しい年の瀬だったせいか、今年はノエルにかける意気込みがみんな半端じゃないみたいです。

私も今年の冬のバカンスは旅行せずにパリにいるから、家にも大きめのもみの木を飾ろうかな。
赤と金をメインにイルミネーションもいっぱいのツリーを、懇意の花屋さんへ頼むことにしました。
配達は来週末に。

ノエルの準備って、なんでこんなに心が浮き立つのかしら?

ツリーが届いたら、木の下に置くプレゼントも早く用意しないと!

24日は家族で過ごすのが恒例、お母さんに頼まれたテーブル飾りもお願いして、後は25日に行く彼の両親への花束も。

希望の値段を言って、「ノエル用に華やかに」とだけ伝えて後はお任せです。
当日、予め届けてくれるから、行って見るのが毎回の楽しみになっています。

「この時期、赤い花は特に値段が上がるんだよねー」と、金色に染められた枝を振りながら花屋さんはぼやくけれど、赤く大輪のアネモネを見たら、自分用にも欲しくなってしまい、ブーケにして貰います。

お店を出るともう夕暮れ、 街にイルミネーションが灯り、ノエルのデコレーションを照らしだします。

チュイルリー公園には遊園地ができて子供達の歓声が聞こえます。

足早に通りを行くパリジャン達、いろんな事があった1年で、まだまだ落ち着かない年末だけど、先ずはノエルを無事に家族と過ごせますように…

きっと誰もが同じように願っているはずです。

そして新しい年は、心おきなく友達と集まってばか騒ぎができますように…

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