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ミュトスの雨<神へ捧げるソネット>#7

佐佐木 政治

いく種類かの花がより添って 壺の上にほのぼのとした雲を浮かべる
花束というのは あなたが偶然へ仕掛ける必然のタガだ
その中のおみなえしが交われば わたしの秋がはじまる
激情が静かな霧となって あの黄色いつぶつぶの砦を濡らす秋がやってくる

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亡父の詩集を改めて本にしてあげたいと思って色々やっています。楽しみながら、でも、私の活動が誰かの役に立つものでありたいと願って日々、奮闘しています。