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マレーシア留学3カ月目、日本人として考えること(謝謝問題、中国人問題etc)
多様性があるところに分断
これはイギリスでも起きていることですが、マレーシアでもよくみられます。確かにマレーシアは多民族国家で、マレー系、中華系、インド系と主に3つの人種が混ざりながら生活しています。しかし実際はやっぱりマレー系はマレー系といるし、中華系は中華系といるし、インド系はインド系といる。留学生でも初期は、ヨーロピアンはヨーロピアンで固まるし、アジア人はアジア人で固まる、そういう姿はよく見られた(私も含めて)結局多様性があるということは分断もあるし、分断している同士で一緒にいることがcomfortableになることはあり得る。
謝謝問題
マレーシアに来てから、数えきれないほど中国語で話しかけられたり、中国語でお礼を言われたりすることがある。
例えば私が何かしたときに、謝謝と言う人がいる。大学内のベンチで座っていると中国語でとにかく話し始めてくる人がいる。
私の見た目が中国系に間違われやすいのもあるかもしれませんが、こういう経験は私だけではなく、私以外のアジア人もあるらしい。
別に中国人に間違われることはなんとも思わない。ただときどき、なんでこの人は一番最初に出てくる言葉が中国語なんだろうって思うことがある。
もし本当に中国人だったとしても、見た目で判断する事はアジア人同士でも難しいし、見た目が中国人でも違う国で育っていて、中国語が話せない人もいるかもしれない。少しでもそういう可能性があると想像力を働かせることができるなら謝謝じゃなくて、Thank youって言った方がいいし、中国語で話しかけずに英語で挨拶してから中国語が話せるか確認すればよくない?、、、と。
私も気を付けないと。
見た目で決めつけてしまうことを。
でもやっぱり難しい。
例えば日本で見た目がアメリカ人の人にドアを開けてもらったとき、Thank youって言ったとして、相手は生粋の日本人育ちで英語とは縁がない人だとしたら、え、私日本育ちなのに、って思わせてしまうのかな。私がもし日本人的な見た目をしていたら、この人はありがとうございますって言っただろうにって思わせてしまうのかな。(いやこれはいつもの考えすぎ?)
ありがとうございます、Thank youをどっちも言ってみる??
うーーーん。難しい、、、、。
中国人問題
中国人フィルターというものが存在しかけたことがありました。
私がドアを支えても何も言わない人、留学先のzoom大学生説明最中に中国人は手をあげて反応して!って急に盛り上がる人達(そのせいで質問してくれてた人の質問をさかのぼるのに時間がかかってしまったし、無視された先生をかわいそうに思った。)、グループ課題なのに中国語で中国人だけで話し始めて、他の子たちを会話にいれなかった人。
これは私が留学先で経験したことや、友達から聞いたことです。
○○人だから○○なことをするという偏見は持たないようにするということが普段はできる。だけど立て続けに○○なことをされた、という状況にあうと、「はぁまたか」ってなってしまってしまった。
そういうときは「いや違うぞ!私今偏見を抱えているぞ。○○人ではなくて、目の前の人が○○している」という捉え方になるように考えなおす訓練をしています。
そして実際問題○○人が○○をするっていうのは私の偏見。私だって中国系マレーシア人なのか、中国人留学生なのかの見分けなんてつかないし、そもそも○○人だから○○するっていう状況が留学中に全部当てはまったわけではない。
なんなら留学で出会った私の中国人の友達はドアを支えてくれるし、グループ課題を私がレポートを一回書き上げたのをみて、私たちも何かやるねと言ってくれて、レポートとプレゼンのクオリティーの爆上げをしてくれた。日本語を覚えてくれて、「またね!」って言ってくれる友達や、中国語の発音を何回も教えてくれる友達も、私がグループ課題のインタビューの日に予定が入ってできないってなったときも「その予定を楽しんできて!」って言ってくれる友達もいる。
結局は人なのだ。
なめられたり、なめられなかったりする私
日本人である私
日本人女子とマレーシアで遊んでいたときのこと。
ホームレスの人にずっと追いかけられた。
お店のおじさんに「日本人の子が大好き。お店が閉まるのを待って、そこからご飯に行ったらこの服をdiscountするよ」って言い始めるおじさん。(他の女性スタッフはこの服70リンギットって言っていたのに、このおじさんはこの服は90リンギットだから75リンギットまで安くしてあげるって言ってきた。つまり高くなっている)
これは日本人だからなめられているのか。実際におじさんは日本人の女の子とご飯に行ったときの写真をみせながら、今までもこうやって日本人の子たちとご飯を食べて、安くしてきたんだ、と話す。
私はそのときにすでに顔が「え、絶対ご飯に行かない方がいいでしょ」ってなっていたのに、友達の顔をみたら、笑顔で「え~いいな~」なんて言っていた。
一回その友達とお店を出て、ここでは買わない方がいいかもって私が説明し、結局は特になにもなかったのだが、日本人女子ってなめられがちなのかも、なんて思った日でもあった。
ヨーロッパの友達といるときの私
普段仲の良いヨーロピアンの友達と遊んでいるときに、実はこういう(前述したこと)ことに出会ったことがない。もちろん男友達はやっぱり体もでかいし、というのは分かるのだが、そこまで身長が高くないフランス人の女友達と一緒にいても、そういうことが起こらない。
普通に見た目がヨーロピアンというだけで相手はビビッてしまっていることもあるだろう。
あとヨーロピアンの子たちの態度もあると思う。道端で話しかけられても、笑顔はみせないし、嫌なものは嫌だとちゃんと言葉と態度で表す。
逆に私も含めた日本人は話しかけられたときにとっさに笑顔で反応するクセがついているように思う。とっさにあなたに対して寛容的です、みたいな態度になってしまうというか。これは日本でもそうだったことを、こっちでもやってしまうのだと思う。
今ではいらないものはいらないと言えるようになったし、歩いてるときにこの人はあんまり話さない方がいいかもっていう人へのセンサーも働くようになったから、最近は1人で歩いていても特になにもない。でも誰かと一緒にいることでなめられたり、なめられなかったりするのはアジアであってもよくあるのだ。
日本人アイデンティティのはなし
今までの日本人のおかげだからこそ、わたしも
世界的にも日本人と聞いて、とても嫌悪感を示す人は限られているように思う。それは今までの日本人がやっぱり礼儀正しかったり、良い印象を残してくれたのではないかなって思うようになった。
だからホテルに泊まった時も、必ずふとんも綺麗にしておくようにしたり、ごみも散らかさない、などを心がけるようにしている。
これは日本人を代表している、という感覚が少なくとも私の中ではあるし、
時間もあるなら、綺麗にした方が相手も気分が良いだろうな、という私の勝手な思いもある。
日本のことを褒められると嬉しい
留学に来る前は日本から飛び出したい、という気持ちが強かったのだが、海外にくると日本の良さがよく分かる。日本を褒められると、意外に嬉しく思うことに気付いたのだ。
例えば
こないだのmidterm breakでデンマーク子が日本に旅行したのだが、日本が本当に大好きになった、という話を聞いたとき。
デンマークの子が日本で新しい友達を作って、楽しそうな写真をみたとき。
その旅行している友達のストーリーも見て、さりげなく「自分も日本に行きたいな~」っていいながら、スクショしていた友達をみたとき。
ロシアの友達がマレーシアに来て、一番美味しかった料理は和食!って答えてくれたとき。
など。
日本ってそんなに素敵な場所なんだって思えるし、日本人で良かったなぁって思える。こんな感情になるとは思わなくて、びっくりしている。改めて日本の人気を実感した。
以上、これらが日本人としてマレーシアに留学中の私の感想でした。
自分がマレーシア留学中にこんなことを考えているんだってことを言語化できて良い機会になりました。
本の内容には触れられなかったのですが、とても面白い本なので、ぜひ一度手に取っていただけたら幸いです。
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