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ダンスではなく「振り付け」~日本ならではエンターテイメント~

先日、「昭和ナイト」というイベントに行ってきました。
場所は、日の出埠頭。
このイベント、今回が23回目とのことで、既にご存知の方もいらっしゃるかもですが、「昭和40〜50年代の熱かった歌謡シーンを再び!」をコンセプトに、歌謡曲がガンガン流れるパーティー。
私、今回が初めての参加。
少し遅れて会場に着いたのですが、自分の先輩世代をメインに熱気ムンムンで盛り上がっていました。
ちなみに、私が着いた時にDJが流し出したのが「青い珊瑚礁」でした。

ステージにはピンクレディー⁉︎

懐かしい歌謡曲が次々と流れ、会場は大盛り上がり。
「BESIDE SEASIDE」というお店で、リバーサイドテラスもあって、いい感じ。
20代の頃、頑張って?おしゃれ活動をしていた頃に「パーティー(身内+αくらいの)やってたな~、その時はこんな感じのお店良く使ったな〜」と、会場設定でもその時代を思い出しました。
そんな中、DJがかけたのが「ペッパー警部」!
「おー」という気分はさらに盛り上がります。
すると、ステージに(DJブースの前にちょっとしたステージがありました)、二人の女性が登場。
どう見ても「衣装」なキラキラ・スパンコール姿。
なんと、ピンクレディーになりきってのステージング!
音楽は原盤音源で、歌は口パク。
そして、お馴染みのあのフリ!
「ペッパーーーーーー、警部ッ!」です。
警部ではなく「ケイブッ!」です。
ステージのお二人、素敵な女性ですが、誰なのかは全く分かりません。
でも、会場からは大声援。
そして、皆で一緒に「ペッパーーーーーー、警部ッ!」ですよ。
この振り付け、小学生の頃やりましたねー。
クラスみんなやってた、男子女子関係なく。
大人になってからもカラオケとかでやっている。
なんと言ってもすごいのは、50年近く経つのに体が覚えているということです。

ダンスではなく「振り付け」

現在のエンターテイメントはボーカル&ダンスのユニットが主流で、それぞれが素晴らしいパフォーマンスを披露しています。
それは素晴らしいことで、日本のエンタメの進化発展の形だと思います。
が、「演者が歌いながら体を動かす」ということは一緒でも、明らかに「昭和エンタメ」と「現代のエンタメ」はその狙いと言うかコンセプトと言うかスタンスが違うのです。
これは、あくまで私の個人的見解ですが、「ダンス」は観てもらうためのパフォーマンス
だから、テクニックも表現力も向上し続けて、現在のような形が出来上がったのだと思います。
それに対して、「振り付け」はやってもらうためのパフォーマンスなのです。
テレビで観て、次の日クラスで。
テレビで初めて「哀愁でいと」がオンエアされた翌日、「あの、腕のクルクルはどうやるんだ⁉︎」と大騒動になったこと、今でも覚えています。
そして、その動きを解読した友人がクラス中から尊敬されたものです。

根底にあるのは「盆踊りマインド」⁉︎

この振り付けをはじめ、ジュリアナ時代の「ジュリ扇」に、その後の「パラパラ」も、「盆踊り」をルーツとした日本ならではのシンクロエンタメ=和をもって尊すとなすエンタメなのではないかと思います。
ここに、昭和エンタメをフックにした、これからの日本エンタメのグローバルビジネス化のヒントがあるのでは、とも思うのです。


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