「1on1バスケ」が中国で熱い!

中国に「路人王」というバスケットリーグがあります。
彼らのスタイルは「1on1」つまり1人対1人のバスケットです。
「3on3」は先だってのオリンピックでも採用されましたのでご存じの方も多いと思いますが、1on1はまだ日本ではほとんど馴染みが無いのではないでしょうか。
でも、今、中国では大人気なのです。
そして、このスタイルを考案し運営しているのが「路人王」。
ご縁があってこの「路人王」とお仕事をすることになり、先日CEOが来日しまして色々とお話を伺ったのですが、そこには今後のエンタメビジネスのヒントがたくさんあるな!と思いました。
ということで今回は私が気付いた点をいくつかご紹介させて頂きます。

SNSで人気爆発!フォロワー数は7,000万!

まずは彼らの規模ですが、TikTok系の数字を見てみますと、ドウイン(中国版TikTok)とTikTok(中国以外のグローバル)を足したフォロワー数は1,200万
その他TwitterなどのSNSを全部足すと、そのフォロワー数は7,000万人
基本的にこれはエリアで言うと圧倒的なメインは中国本土ですが、それ以外にアメリカなど世界の中国系の皆さんへかなり浸透しているそうです。
彼らはリーグ運営もしていますから、リアルなコートも必要なのですが、その数が現在150箇所。
大型のショッピングセンターなどに併設されており、とてもポップでオシャレなデザインのバスケットコートです。

SNSから誕生したスポーツ

スポーツ中継と言いますと、普通はまずその種目があり、メディアはそれを中継する、ということになりますが、この「路人王」のスタートは真逆。
まずはスマートフォンが若者の間で主なメディアツールとなった(テレビを観なくなった)という状況に合わせて生まれたのです。
CEOはバスケが大好きで、スマホでバスケの魅力を伝えられるプレイスタイルはなんなのか?を考えていたそうです。
5on5のレギュラースタイルだと選手が小さすぎて迫力が無い、3on3でもまだ足りない。
あ!1on1なら画面一杯にプレイヤーが映るから迫力あるな!と思ったそうです。
この発想、実に面白いコロンブスの卵。
SNSの誕生で次々とSNSアミューズメントスタイルが生まれて来ていますが、それをもう一段上げて、一つの確立したスポーツスタイルを創る。
この取り組みはまだまだ可能性があるな、と思いました。

プレイヤーは全員アマチュア!

リーグと書きましたが、これ日本のJリーグやBリーグのようなプロリーグではないのです、一般の方々が参加するリーグなのです。
ですから、プレイヤーの対象に合わせて(キッズとか)複数のリーグを運営しています。
SNSからスタートしたというマインドが基本だからかもしれませんが、全て「ユーザー主役」型なのです。
従来のスポーツ(コンテンツ全般?)のような“視聴型“コンテンツの提供ではなく、“参加型“コンテンツの提供なのです。
ここにも今後のエンタメビジネスの大きなヒントがありますね。

バスケを核にストリートポップカルチャー世界を創り出す

彼らのユーザー/ファン層の現在のメインは10代〜30代前半の男性とのことです。
最近、中国のこの層の若者に「好きなスポーツは?」のアンケートを取ったところ、「1位NBA、2位:UFC、3位:路人王」だったそうです。
つまり単なるスポーツリーグではなく、“イケてる“スポーツなのです。
そういう視点からも今後の広がりは益々注目です。
因みに、彼らにはSPALDINGをはじめとして多くの企業がスポンサーに付いています。
また、圧倒的なユーザープールに対してのコマースも大きく成長しています。

いま、彼らが望んでいるのが日本のIP/ブランドとのコラボレーション
ご興味ある方いらっしゃいましたらご連絡下さい!

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