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宇藤木の「そば祭り」。

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こちらは佐伯市弥生の宇藤木地区

宇藤木といえば、井崎川に架かる「宇藤木橋」です。

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かつて、中ノ谷トンネルがまだない時代、

峠を越える際に利用されていた石橋「宇藤木橋」。

明治30年築(1897年築)の佐伯市指定有形文化財であります。

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そして、宇藤木といえば、この「バス停」。

ということで、「ザ・宇藤木」をご紹介したところで、

今回は、「そば祭り」をレポートします。

(と、いいましても、後半の一部ですが・・・)

それでは、レッツゴー!

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さて、この「しめ縄」。どんな使い方をするでしょう。

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宇藤木地区は谷筋にある集落で、入口が3つあります。

その3カ所に、この「しめ縄」を張ります。

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地区の中に「災厄」を通さないための、バリケードです。

「鬼は外!」みたいな感じかな。

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そして、この「しめ縄」に「ヒゲ」のようなものが出ている点にご注目。

この「ヒゲ」には、規則性があります。

10本、3本、10本、3本という順です。

お気づきでしょうか?

トオ、サン、トオ、サン。通さん、通さん。

災厄は、この地区に通さない」ということですね。

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もちろん、事前にこのしめ縄をはじめ、祭りに使用されるものは、

神事で宮司さんによって祝詞があげられております。

(宮司さんは、尺間神社から来られているとのこと。)

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その場所は「宇藤木天満宮」。立派な社叢です。

(この神社は、富尾神社だった?!という話も。)

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「鬼」の字、気になりませんか?!

鬼は、災厄のことです。

鬼と書いた的を、竹で作った弓矢で射抜きます。

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鬼は「矢が風を切る音」と「的を破る音」を嫌うそうです。

そのため、地区の「井戸」、「水神さま」、「祠」などあちこちに、

この的を置いて、矢で射抜きます。

これも「鬼は外!」ということでしょうか。

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ということで、毎年3月1日に行われる「そば祭り」でした。

ところで、なぜゆえに「そば祭り」というのか・・・。

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地元の方も、はっきりと分からないようでした。

ただ、午前に神事などをして、

午後にしめ縄を飾り、的を射抜く。

その間の昼食に「おそば」を食べるそうです。

「おそば」といえば、「年越しそば」。

年越しで、「なぜ大みそかにおそばを食べるのか?」を調べてみましたら、

蕎麦の麺は切れやすいことから、「災厄を断ち切る」とあります。

「そば祭り」=「災厄を断ち切る祭り」

こういう推理をしてみました!(そういうことにしておきましょう。笑)

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「宇藤木(うとうぎ)」という不思議な地名も気になります。

もしかして、「討とう鬼(うとうき)」?

そんなわけないかっ笑

3月は、「弥生」ともいいます。

そして、宇藤木地区は「弥生(旧 弥生町)」の入口、

いやいやそれどころか、今や佐伯市の玄関口であります。

この宇藤木が佐伯市に入ってくる災厄を抑え込んでくれていたりして・・。

佐伯市弥生の3月初日の「そば祭り」、なんだか深いです・・・。

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