大入島の「とんど火まつり」。
今回は、正月の風物詩「とんど」です。
「とんど」、みなさんご存知ですか?
わたしは大変恥ずかしながら知りませんでした。
日本全国でみられる習俗だったんですね。
「とんど」は、「お正月飾りなどを燃やして無病息災を祈る」というもの。
佐伯の大入島では、竹を中心に藁を巻き付け、巨大なたいまつを作ります。
このたいまつのことを「とんど」といいます。
その根元に、ご持参いただいたお正月飾りや古札を置きます。
大入島では、島のこどもたちによる島太鼓から始まり、
神事、綱切神楽、湯立て神楽、花火を経て、
とんどのたいまつに火がくべられます。
綱切神楽や湯立て神楽も素晴らしく、見応えがあります!
とにかく縁起の良い贅沢な時間が続きます。
いよいよ点火です。
すぐに勢いよく燃え上がります。
この高さ、分かりますでしょうか。
高さは約15mとのこと!
これほどの大きさ、場所を選びます。大入島だからこそですね。
いやあ、見応えがすごいです!
頃合いをみて、たいまつを支えているワイヤーを緩めて、
この火柱を倒します。
見事な倒れっぷり!
こうなると近づくことが許されます。
頬が熱くなるほどの温かさが周囲に広がります。
この炎の中で松の枝を焦がし、縁起物として持ち帰るという風習に
わたしも倣ってみました。
とんどは、どんど、どんと、もしくは、とんど焼きなど、
「焼き」をつける言い方などさまざまあるようです。
佐伯市内でも、地区によって言い方が異なります。
年の始めに、全国で無病息災を願う慣習、とても素敵です。
また健康でおだやかな一年でありますように。
(大入島とんど火まつり2018)
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▼「大入島のとんどづくり」の様子は、こちら。
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