甘エビのお姫様
姪っ子が言った
「甘エビになりたい!!」
分かるよ、すごくわかる
だっておいしいもんね
ぷりぷりの触感で
醤油で食べても
マヨネーズかけてもおいしいよね
よくお寿司屋さんにあるもんね
色もピンクで可愛いし
甘エビってのがいいよね
すると甥っ子が
「俺はマグロがいい!だってうまいから!」
うんうん、わかるよ
やっぱマグロだよね~
姪っ子はほっぺを膨らませてご機嫌斜め
ダメだ火を噴かせては大変なことになる
どうにか注意をそらせようとするが
一足遅かった
怪獣のように泣きわめく姪っ子を抱えて
外の空気を吸いに行く
あぁ最後に甘エビ食べときゃよかった
なんて考えながら
「なんで甘エビになりたいの?」と聞くと
「可愛い妖怪さんだから」
満面な笑みで答える姪っ子よ
「それは、アマビエな」
あとがき
娘の言い間違えから生まれたお話w
※姪っ子甥っ子は架空です
この記事が参加している募集
儚く/美しく/繊細で/生きる/葛藤/幻想的で/勇敢な 詩や物語を作る糧となります