僕らweb3商人は、商売をわかっていない

2023年7月4日 00:09

IVS京都で学んだこと　〜商人編〜

IVS京都期間中に学んだこと〜商人編〜
として、こちらの記事を書きます。

僕はぶっちゃけ記事かくのとか好きじゃないですので、

文章下手だけど、共感してくれる人が読めばいいと思ってます。

また、ほぼ自分用のメモです。

いきなり、ぶっ込みますが、
僕らweb3界隈の人間のほとんどが、商いについて、その本質を理解していない。
でも、それはある意味で必然的だと思います。
web3をきっかけにスタートアップ界隈にJoinした僕らは理想というものを追い求め、日々アイディアを練ったり、実装に励んでいる。
「理想を世の中に落とし込む」これは大層大儀なものである。
だからこそ、web3はすごく盛り上がっているし、IVS期間中に二条城を貸し切ってパーティなんかもできてしまう。

しかし、その盛り上がりは広くユーザーのもとに届けられているのだろうか？
ビルダーの身内だけで盛り上がっているのではないのか?
マスアダプトするつもりはあるのだろうか？
そもそもあの二条城の貸切は、何を目的にどんなリターンを期待して行ったのか？
そういった疑問を、このIVS期間中に抱きました。

web3、理想の盲点

理想と商いは、全くの別物。商いをするには、顧客から支払いを受けなければ成立しない。
それも、継続的により多くの人から。

そもそも、なぜ今こんなにも事業者側の理想ブームが来ているのか、商人の先輩たちとの話の中で、自分なりに考察してみました。

20~30年前に、非営利団体、NPOがブームになっており、現在成功している多くの起業家たちはもとNPOの代表だったりする。

ただ、やはり非営利だと持続性を担保することが難しく、そこからSDGs的思考をはじめから組みこまれたビジネス多く現れる。
良いことをする＝起業の風潮が出来上がる。
web3の理想と、この良いことをするの風潮がとても相性がいいことから、 web3＝NPO的なところに戻っている節がある。

しかも、web3の場合はお金の匂いを漂わせている。
ただの非営利ではなく、営利を目的としたNPO的活動。
これはとても危ない。
商いの本質を理解せず、資金だけバンバン引っ張ってきて、全く花咲せずに散りゆく。

本当に危険。

思考の修正

そもそも、理想と商売は全く別物であることを理解するべき。絶対こっちの世界の方がいいじゃん！でサービスを作っていても、それは売れない。
例えば、メルカリで車を売買できた方がいいが、現実そうではない。顧客がそこに対する不安や懸念、また書類の煩雑さや直接運転して決めたいなど、顧客にとっての心理的問題が残る。
スキルマーケットココナラもそう、彼らは得意で生きるサービスを提供しているが、
しっかり決算書を見ると、占いで利益を上げている会社だ。
つまり、ここで言いたいのは、
ビジョンやいいことは、しっかり収益を上げた上で行う慈善活動に近いものだと理解した上で事業に取り組んだ方がいい。

事業を作る上で

では、理想とビジネスは別物とした場合、理想を追い求めてはいけないのか？そうではない。まずは商売として成り立たせることを考えればいいだけのことだ。それがニッチでもいいし、既存のものに対する問題改善でもよい。顧客は誰で、その人たちからお金は支払ってもらえるのかどうかを考える。事業を作る上で大事なのは、お金を払ってくれる人は誰なのかを理解することだ。

web3の問題

さて、僕らweb3でコミットし、この分野での起業を気合いいている僕らは何に気をつけないといけないのか、以下に箇条書きで記すと

顧客は誰なのか？
お金はもらえるのか？
世の中は、簡単には変わらない
まずは、ラーメン代を稼ごう

上記は死ぬほどイメージを持ってビジネスを考えるべきです。
なんかすごいもん作って、
web3でチヤホヤるだけで、それは10年後も残っていられますか？

「てめーの飯も稼げねぇで、それは商売とは言わん」
これが本質じゃないでしょうか？

最後に、僕の尊敬する先輩商人からいただいたお言葉、

「web3の理想と、web2の現実で、どう折り合いをつけるのかが、肝。」

以上。