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原典を読みながら環境・農業問題について考えてみる

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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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2019年7月の記事一覧

春分後満月時の引き潮、平家物語「屋島」と旧約聖書「出エジプト」

春分後満月時の引き潮、平家物語「屋島」と旧約聖書「出エジプト」

例の「十戒」の映画に出てくる海がバーンと割れるシーンですが、

実は、イースターが春分後の満月の後の日曜日と言われていますが、

元々、「過ぎ越しの祭り」が春分後満月祭なので、とにかく、その時季です。

このお話との比較で、平家物語巻第十一「屋島」には、興味深い記述があります。

(義経が)近藤六を召して「屋島の城の様はいかに」とのたまへば、「さん候、知ろしめさねばこそ候へ。城は無下にあさまに候。

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ルカ伝の著者は「牧歌」を読んでいたか?

ルカ伝の著者は「牧歌」を読んでいたか?

そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に登録をせよとの勅令が出た。これはキリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。

人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ帰っていった。ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムと言うダビデの町へ上っていった。身ごもっていたいいなづけのマリアと一緒に登録するためである。

新約聖

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ヴェルギウスの牧歌と新約聖書の関係

ヴェルギウスの牧歌と新約聖書の関係

古代ローマの詩人・ヴェルギウスの牧歌の中に

牛馬は大獅子を怖れず、お前のゆりかごはお前をあやそうと

と言うくだりが出てきます。

この一節は、旧約聖書のイザヤ書の

狼は子羊とともに宿り、豹は仔山羊とともに伏し、子牛は若獅子とともに育つ

に似ていること

同じくイザヤ書のイエス・キリストを預言したとされる

ひとりのみどりごが私達のために与えられた・・・平和が絶えることがない。

と言った表

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