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照明とは距離(distance)が大切

テレワークで住まいが仕事場になることが一般的になりつつある。
しかし、住まいとオフィスでは、環境が大きく違う。

そのひとつが、「照明との距離」だと思う。
照明は空間を素敵に演出し、広がりを与え、暖かでやさしい雰囲気をつくる。
ただ扱い方によっては、「刺激」になる場合がある。

光が刺激?と思い浮かぶのは、昭和の刑事ドラマのワンシーンである。
(昭和世代の方、共感いただけたら…笑)

薄暗い取調室での「アメとムチ」。
差し入れのカツ丼が、“アメ”の定番だったように、
デスクの上には必ず、裸電球があらわになったデスクライトがあり、
刑事は犯人に自白を迫るシーンで、デスクライトの光を顔間近に近づける。

そして、辛そうに眩しい光に目を背ける犯人…
近すぎる光は、お決まりのシーンの象徴として印象づけられていた。


オフィスの天井高は3メートルを超える空間もあり、
一般的な住まいの天井高の、2.4~2.5メートルより高いケースが多い。

水回りや築年数の古い建物では、2.2~2.3メートル程度の空間もある。

日本の住環境では、照明は天井についている場合が多いので、
当然、テレワーク環境では光との距離が近い、ということになる。

今の作業空間に、スポットライトの光が視線に入る、
デスクライトが目の前にある、というようなことはないだろうか。

光源と近い、直視する、という状況は
知らず知らずのうちに環境から「刺激」を浴びている。

片頭痛で光過敏を持つ方は、
それが頭痛を引き起こす原因になることも多い。

カラダを守り、無理をかけないように、
ぜひテレワーク環境では、光との距離を大切に考えて欲しい。

一定の距離を保つのは、意外に簡単だ。

デスクライトなら、光が壁に当たるよう向きを変える。
それだけで、間接照明になる。
*厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」でも、「間接照明はグレア防止に効果的」と紹介されている。

同じようにスポットライトなら、向きを変えることで刺激を回避。

20210118 照明とは距離が大切

照明は自分に向けず、「壁」に向ける。
これは、部屋の明るさ感をアップさせ、空間を広く魅せるテクニックでもある。

もし天井付けのシーリングライトやダウンライトなど、
照明の向きを変えられない場合は、デスクやチェアの配置を変える方法がある。
ベストポジションは、視線に光が直接入らないような家具配置。
作業の場所を変えるだけでも、光との距離を変えることができる。

光と一定の距離(distance)を保つこと。
テレワーク環境から刺激を無くし、
カラダとココロに優しい環境を作る方法のひとつです。

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