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フランス映画

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大好きなフランス映画のレビューやその他フランスのこと。特にエリックロメールが好きです。とてもゆるいレビュー。だらだら長文、あっさり短文気分によって。
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#Filmarks

天井桟敷の人々

天井桟敷の人々

今日はとても古い映画のレビューをば。

私の大好きな映画です。

天井桟敷の人々(マルセルカルネ)。

ストーリー自体は古典的でありふれてるけど、76年前ちょうど終戦の年に公開された映画ですもの。だけど古くない、新しくもない、いつの時代に観ても素晴らしいという感想しか出てこないまさしく普遍的な価値がある映画。
76年前に再現された19世紀終わりの頃のパリの街や人々のやりとりが微笑ましいし、これだけ

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ジュテームモアノンプリュ

ジュテームモアノンプリュ



音楽と映像最高。たしかに、美しい恋愛と音楽があれば人生それで良いかも・・・って思えちゃう。

ジェーン・バーキンの美貌は言わずもがな・・・

登場人物のキャラや仕草がいちいち個性的でかわいい。ユーモアもたっぷり終始「えっ!?」が止まらないし何度も吹き出しちゃった。ビニール男マジなぜビニールと思ったら最後のあそこに繋がっていたのか。そしてオヤジはずっとオナラしてるし。

印象的だったのは美しい2

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セリーヌシアマ〜燃ゆる女の肖像・トムボーイ〜

セリーヌシアマ〜燃ゆる女の肖像・トムボーイ〜

去年初めて観たセリーヌシアマ。燃ゆる女の肖像が当時働いていたミニシアターのスタッフ達の間で評判がめちゃくちゃ良かったので年末に滑りこみ鑑賞した。その時の感動をフィルマークスに長々と書いたのでそちらを載せます。

言葉なくとも痛いくらいに伝わってくる2人の感情を視線や表情でここまで映し出すのは本当にすごい・・・今思い出してもウルウルしちゃうくらい。映画で他人の感情がこれほど心に響いたのは初めてかも。

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エリックロメール研究所

エリックロメール研究所

今日まで何本かロメールの映画レビューを書いてみたけど、今回は彼が影響を受けた物や人物に関しての記事を書いてみます!

日本には資料が少ないかもしれないけど、フランスに行けばロメールと言えばヌーベルヴァーグのハシリでゴダールやリヴェット、トリュフォーからも尊敬された大巨匠なわけで・・・本やDVDなども溢れているし彼の情報は最も容易く手に入る。まぁ日本でもロメールが執筆した本が買えるけど、私はまだ読ん

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木と市長と文化会館/または七つの偶然

木と市長と文化会館/または七つの偶然

初の恋愛要素ゼロメール笑

ロメール流政治映画。
終始保守派、左派、環境派の政治談義。その対立さえも微笑ましくユーモア交えて描いているのが良かった。

市長は自分では左派と自負して絶対正しい事をしていると思っているけどある人から見ればその行いこそ経済発展重視の保守派のなす所業だしある人から見れば町おこしや文化を大事にすることに奮闘するヒーロー。

環境派が言っていることも市長が言っていることも間違

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