イエドロの楽語終演

 まずは作品のクオリティの良さが秀抜でした。
拓馬、夢子さん、ぼぶさん、ありがとうございました。
今回は裕司さん、リンコ、ふみちゃんというメンバーの参加だったので
新たな戯曲を用意してスタートさせたいと思いたち。
 ●ムケイチョウコクのマサオ君繋がりで夢子さんとも出会えまして。
会ってください♪でお会いしまして、色々とお互いにお話をさせていただいて
GO!できる雰囲気だったので、女子三人が活躍する物語を依頼いたしたしぃ〜
をもうしまして。ただね落語って熊さん、八つあんが活躍するのが多いので女子かぁと考えた際に、古典落語の「縁切り榎」をアッシが思い出して、アレンンジで女子でもいけるかと!お願いしますっ!と無茶ぶりしまして出来上がってきたのが「贋作・縁切り榎」でありました。読んだ瞬間、えっ!!どうやって演出しようかぁ?!が先にきまして。これはかなり攻めていかないとと考え、ウィッグとかカツラとかで早ヘンゲいちゃうんでと俳優陣にお願いしまして。そこからはまぁ揃うは揃う、カブリ物凄っ!となりました。もちろんそれを扱う三人の俳優も素晴らしかったのですが。あっしとしては、セリフのテンポ、セリフの強さを指摘するぐらいで自発的にアクションを起こしてくれたので、割と早い段階で作品の形で出来上がった作品でした

 ●ぼぶさんの「ちはやふる」は古典落語の「ちはやふる」からの展開で作成してもらったのでした。ぼぶさんには、ぼぶさんが探した古典落語で良いのでそちらをベースに作成をお願いします!と依頼。届いたのがこちらでした。この落語を知らなかったので今回本当に良き出会いになりました。
ぼぶさんからは
さひがしさんにぜひ演じて頂きたいです!のご指名あり。
しかしこれも難産で。(笑)
バカボンのパパかぁ、なるほど、これ設定かぁ。
などなど、こりゃまずは立ち稽古して、初めて見ないと全容が見えないぞ♪となりまして。作品とは基本はそういう物ではあるのですが、立体化して具現化していくことで発想も湧いてくるので。
これが演出力になってくるのですが。あまり演出家がピックアップされる事って日本じゃあまりないじゃないですかぁ、個人的にはかなり重要だと思ってます。
作品は演じていけば行くほど
「これでいいのだ」精神ね♪ってところを掘り下げてくださっていて
バカボンの意味がしっかりありました♪
竜田川の心情や、ちはや花魁の心情などがねぇ、演じていて、グッときてたりしてました。この人間の心理を描くのがさすが、ぼぶさん!
おからください♪は落語でもオチは一緒ですが。イエドロでは物語としてしっかり成立させてくださって、演じていて、これイケるなぁ♪と手応えを感じたのでした。唐紅ない=おからくれない のお客様の笑いの爆発は
それまでのちはや花魁と竜田川とのやりとりの、ぼぶさん脚本の濃密さと、傘がないの馬鹿馬鹿しい演出と、わかばやしの俳優としてのセンスとで「ブハァ♪」って毎公演、沸いたもんね。紐解くとこの辺りが面白いところで。笑いをここで分析するなぁ!って話ではありますが。毎回、お客様を通して勉強させてもらっております

●さぁそして、拓馬の2本
基本は拓馬に作品を依頼することは、近年はないのです。
それはもう彼がしっかりと独り立ちして、劇作家、作家として活動しているので
それ以上は負担もかけたくないですし、こだわりが強いから俺が演出する際に、色々と気になるのではないかなぁと思って。演出家としては脚本頂いたらその作品をどう魅力的に見せるか、さひがし演出さを、どう撚り出すかなので、毎回、脚本とのせめぎ合いだとは思っておりまして。完成した際に相思相愛なら最高ですが。
以前、こんな事もあったんです。某作家さんの戯曲を演出した際に、その作家さんが、こんな泣ける芝居だとは思ってませんでした♪との感想を頂きまして。
その方はジョークとして書いたシーンだった様です、が、俺は泣けるように展開して演出をしたのですね。
そこが演出家の存在意義なのでは、面白さ、じゃないかなぁと思っておりまして。
話が長くなりましたが、送られてきた作品のプレゼントにどう演出したらいい?
を全く拓馬には相談せずにスタートを切りました。
みんなにも、どうですかぁ?行きますかぁ〜笑)もう拓馬脚本ファンだから♪
「悪口屋」は拓馬にはめずらしく、曲指定で書き込みがあったので、拓馬からのメッセージとして受け取りスタートさせました。
「悪口屋」俳優メンバー陣は拓馬脚本のファンなので、言葉を発して動いてしまえば、見えてくるものも沢山ありました。
りんこのオタク君の作りが秀抜だったので、セリフ早口になり過ぎないでね♪だけで形になっていくし、バイト君が踊る衣装もめぐみが率先して用意するし、リンコさん、めぐみさんの衣装が濃いので、私ももっと派手にして良いですかぁ?って、ふみちゃんも言ってくるし。笑)
全体的に好きに演じていいよ♪で成立してたかも。
あとは微調整で、アドバイスします。で、形になった作品でした。
作品のテーマが重いだけに、どうイエドロに馴染ませるかは思案はしましたが、基本、イエドロはオールラウンド作品、なんでも来いや!なので結果はお見せできて良かった作品でした。キャスティングがどハマりだったなぁ。めぐみの虎柄とか。笑)

 「阿波バブル」読んで面白いだけに、こりゃ手強い作品になるぞって
個人的には思っていて、難産だったなぁ。笑。
結果はお客様に喜んでいただけてホッとしてますが、
初日の幕が開くまでは、個人的には「出来」がよくわからなくなっていて
暗中模索の中におりました。
俺の俳優としての突破口が見えたのは、あの衣装♪
押入れの奥に仕舞われていて何十年も日の目を見る事がなかったあの衣装
これやん♪ってなったのが初日の二日前、そう二日前に発見!!
あれ見たら、もう赤のTシャツ着たい!!靴は真っ赤なスニーカーってなって、髪型はマッチでぇーす。だろうってスイッチ入って。
初日に届いたんです、赤のTシャツと赤のスニーカー。そしてシャボン玉やりたいとか。タイタニックも前日くらいに、めぐみが2人でやってみたら♪とか。ギリギリでしたわぁ。
全部で揃って、はぁ、勝った!!そんな気分だったなぁ。
稽古とは全然違うノリで演じたと思う。
相手役の裕司さんには、グルーヴで行きましょ!でグルーヴ!!で。
相手が、しっかり者の裕司さんですから本番入ってもずーと助けられっぱなしで、これはもうほんと、ありがたかった。
アイドルになりたい!と叫ぶまでは、アウトレイジで気分でスタートはまぁ面白かったです。心残りは、あの衣装を着ての、ゆうじさんとの写真がないこと。
あの作品は俺がもし役者として演じることなった際は相手はゆうじさんしかいなんじゃないかぁ?ぐらいの作品だと思ってます。

猫の皿
古典落語の定番ね。以前、俺が演じた事もありました。一度しか演じた事がないんだよねぇ。難しい作品。めぐみがゆうじさんと演じる際に「猫の皿」がいいのでは?と思いついた。結果、六作品の色合いも幅が広がりバランスよくなり、落語ぽいニュアンスも出せたのでよかった。二人の掛け合いも絶妙で素敵でしたなぁ。
次回この演目を演じるときは、現代にして作品を脚色してみたいとは思っていて、他の落語とも組み合わせられないかと、楽しさが広がる。
二人のハーモニー。まぁいいよね♪あれは、ゆうじさんとめぐみにしかできないよね。俺は出来るだけ、素であの場にいて歌を聞くという芸、芸というのか?をしてました。お客様の気持ちを代弁するですよ♪面白かったね。

死神
最後の死神との攻めぎあいが好きで、割とイエドロの楽語 最多再演演目の一つです。あとはイエドロでは「品川心中」「粗忽長屋」なんてのもあるのですが♪
ふみちゃんの歌に、リンコの番頭に、ゆうじさんの旦那と総動員の作品で楽しかったです。二人演目を演じる場合は、3人で演じる場合で何パターンか演出を変えて行ってきてる演目なんです。

2人芝居だと過去には、めぐみは悪妻、悪妻に取り憑いた死神、河口屋の番頭、となるんです。となると、妻が病気で倒れている際に、死神が立ってなきゃならないのを、お客様に「死神」と書いたプラカード首からかけて立たせたり、河口屋の旦那役がいないので、人形を寝かせて、元気になった時は、めぐみにエセ腹話術をやらせたり、河口屋の旦那を回す際に、布団の角を四人で回す(古典落語の定番シーン)をお客様、4人に出てもらったり。とまぁ色々と状況に合わせて演出変えて、長年やっております。ですから今回死神に関しては、めぐみは死神オンリーという。珍しいパターンではありました。


長々と書き記しましたが、また加筆するかもですが
個人の記憶としてここに書き記します。

年末、一人芝居に着手してみようかなぁと思ってます。
イエドロの楽語、一人で100人呼べるかな♪(仮)
笑い。存在意義を問うてみますか。

結局 阿波バブルの二人は、バイトリーダーもして、定年退職近くもバイトして
身体もボロボロ、でも、夢売りたい、好きなことしていたい、と思いながら、
紅白出たいんかい!有名になりたいんかい!って「夢」追い続ける話だったのかなぁ 

人生とは複雑なものです 

さぁ、タイムリミットは近い

イエドロの楽語2023
これにて終演 またなんらかの形でお会いできる事願いつつ
ありがとうございました






 

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