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商品登録更新したので、まとめておきます。(赤穂ギャベ)

前回の投稿(2019年10月12日)から、およそ3ヶ月の期間を経て掲載商品のラインナップを更新することができたのでご報告。

<赤穂ギャベとは>

百年余前、赤穂ではシルクロードによって運ばれた大陸の絨毯をもとに、日本の風土に合わせ綿糸でつくられた手織りの絨毯「赤穂緞通」が生まれました。羊毛を使った手織りの絨毯ギャベは、遊牧民が日々の暮らしの中で実用品として使うために織られています。その広漠な草原や山岳地帯の光景はシルクロードを通して瀬戸内の海辺の開放感へと繋がっています。
... そんな思いを馳せながら、赤穂緞通の織り手の有志があつまって開発した敷物を「赤穂ギャベ」と名付けました。

最近の動きとしては

岡山天満屋にて赤穂ギャベとして初の本格的な展示会を開催した。

展示会では赤穂ギャベの文脈である赤穂緞通をディスプレイに配して、織り手が独自に展開している緞通額も展示出品して、赤穂ギャベの成り立ちを知ってもらうのに一役買っていただいた。

また、展示会中のイベントとして開催していた手織りワークショップはとても人気があって、展示会が始まる前には全ての日程で予約が埋まり、ワークショップ当日も足を止めて様子を見られる方もけっこうおられ、岡山という地域の気質にものづくりへの関心の高さが伺える。(特に天満屋さんの顧客層か♪)

赤穂ギャベの拠点である工房 毯なか(たんなか)では、不定期ながらワークショップを開催し、未来の担い手としての研修育成制度も行っており、素敵な人とのご縁も生まれる。最高だ!


虺竜(藍、薄茶)

赤穂緞通の比較的古い時代には、結界の役割のように縁に龍文を用いた図案が多く見られます。その龍文から二匹の竜を抜き出し椅子敷きとして落とし込みました。こちらで使われている竜は「虺竜(きりゅう)」とも呼ばれ、古代の青銅器などでも瑞獣として多用されています。

尚、冒頭写真は今回ラインナップした「虺竜」。この図案は僕が担当したんですが、織り上がった椅子敷きを見た時はけっこう嬉しいものでした。ありがとうございまっす!

青銅器については、偶然(必然♪)にも友人が銅鏡づくりの担い手であり、昨年いろいろ学ぶ機会もあったことに感謝である。


雪の星(紺、白、灰、水)

深々と降り落ちる雪を連想し「雪の星」と名付けました。規則性を持たせて描いた三角形のシルエットはイスラム美術の基本にある幾何学(アラベスク)として、赤穂ギャベの名の由来にある中東地域ともつながります。

星文様が全面にリピートされる図案も一度検討したが今回は却下とした。三角形のシルエットが利いているわ。


縞(薄茶、黄緑、茶、青緑)

緑を基調色とした縞文様です。織物は経糸、緯糸を組み合わせる構造となっているため、その段ごとで色目を変えていくのはもっとも基本的な図案と言えます。歴史を振り返ると古くは絹織物として日本に渡ってきた「間道(かんどう)」と呼ばれる縞文様がそれぞれの文脈で日本各地に広まり発展したとされています。

縞文様は、他にも数点作られているが、インテリアとして合わせやすいことと、織り手による揺らぎというか人柄のようなものが残りやすき気がする。


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僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。