女性が生理とともに働くということ②-我慢している自分を知ることから-
日常の中で、我慢をしながら生活しているな、と思うことはありますか?
そう聞かれると、いろいろ思い当たる節は、あるかもしれません。
日常にある、女性たちの我慢
2021年3月、漢方で有名なツムラは、20〜50代の女性10,000人を対象に「隠れ我慢に関する実態調査」を実施しました。
その中で、「心身の不調を我慢していつも通り家事や仕事をすることがあるか?」との問いに「我慢している」と回答した女性は79.2%に上りました。
調査の結果から、20代〜50代女性の約8割が、不調を我慢しながら仕事・家事をしているという実態が浮き彫りになりました。さらに、生活や健康に支障がない程度の軽い不調なら問題はなくても、我慢をし続けたことで6割が体調を悪化させていることもわかりました。
特に、感じながらも「我慢している不調」はどんなものなのでしょうか?
みて、びっくり??納得??
全年代で「疲れ・だるさ」が1位です。
弊社を創業したとき、HPのご挨拶でも書きましたが、「人々は疲労している、ケアする時間もないほどに。」という点は5年経っても改善するどころか、悪化しているのかもしれません。また、20代〜40代すべてで「PMS」がトップ3位以内に入っています。
今回のnoteでは、その背景にある「自分の不調や苦しさを、言語化しにくい。」という点に、着目してみようと思います。この「言語化しにくいから」という理由について、皆さまは、どれくらい納得できますか?
言語化しにくい、伝えづらい、言いにくい、、そんな実感はありますか。
言葉にできない、その理由とは。
●「落ち込み」と「不安」を区別することは、そもそも難しい
情動形成の研究者によると、そもそも私たちは、「落ち込み」と「不安」を区別することが得意ではないそうです。問診票に「落ち込み」「不安」ってよくありますが、その問いは酷ということ。すみません。。
●自己開示は、そもそも心理的ハードルが高い
対人関係において「自己開示」をするということは、親密性の点から重要です。しかし、勇気を出して相談した内容を、相手に受けて止めてもらえなかった、否定された、噂話にされた、そんな経験があれば、言いづらいです。
●自分で自分の課題に気づくのは、そもそも難しい、見たくない
自分で自分の不調には気づきにくいものです。この程度は普通なのかな、この程度は自分で乗り越えなくちゃ、別に私は助けを求めてない、、
うーん、、でも本当は辛いかも…?
では、そんな「言葉にできない」は、どう扱ったらいいのでしょうか。
言葉にできない、と穏やかに付き合うために。
●言葉で表現しなくてもいい、言語化しなくてもいい。
ものごとにはタイミングというものがあります。「向き合う」ことは大切ですが、「逃げたい」ときもあるものです。
●言葉ではなく五感からのアプローチに切り替える。
ヨガ、お散歩、ランニング、スパ、瞑想、呼吸、アロマ、音楽、料理。
五感、使ってますか?
SAHANAのボディスパも最高なので、ぜひ味わいに来てほしいです!
●本当は、我慢したくない?〜自分が本当に大切にしたいものは何か。
本当のニーズ、自分の気持ちが、分からなくなることは、人生であると思います。そんな時は、1回立ち止まって、深呼吸してみて。
人生で、一番大切にしたいものは、何ですか?
我慢してきた自分を労ること。我慢している自分を許すこと。
これが、私が一番伝えたいメッセージです。
また、女性たちの言葉にしづらい苦痛を、わたしなりの立場から、わたしなりの言葉で、発信し続けていきたいなと改めて思っています。
お一人お一人が、自分自身のマインドセットを点検するのは大事です。
そして、誰かのペインに、寄り添う気持ちを忘れずに。
周囲に何かできるのか?
まずは関心を寄せること、寄せているならばそれを示すことです。
治療薬も大事だけれど、正しい情報も大事だけれど、「話せる環境」を提供することからはじめてみませんか?
きっと、誰にでもできることです。
そして、受診やメンテナンスが必要そうでしたら、私たちのような専門家に、繋いでください。
今日もあなたに笑顔がありますように。
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